財光寺小学校からのお知らせ

飛躍する年に

本日、2学期の終業式を行いました。

子供たちに向けて、次のような話をしました。
次年度の飛躍を願っています。

おはようございます。

今年も、残すところ、今日を含めて、あと10日になりました。
年末が近づくにつれて、クリスマスやお正月の準備で、何だか華やいだ気分にもなります。
今日は、年を取るということと、新しい1年を輝かせることの二つの話をしたいと思います。

 1・2年生には少し難しい話になるかも知れませんが、一生懸命に聞いて下さいね。
 私達には、一人一人誕生日があって、その日に1歳、年を取るのに、この年末の大晦日の夜を年越しの晩だとか 年を取る晩といって昔から大切にしています。実は、昔の日本は、食べ物に苦労したり、病気になって若くても死んでしまうことが珍しくない時代が続きました。ですから、1年間、家族が命を長らえ、元気で過ごすことができ、次の年を迎えることができるのは大変有り難いことだったのです。
 そこで、家族全員で今年を乗り越え、次の年を迎える年越しの晩を、家族全員で年を取ると言っていたのです。つまり、11月に生まれた人も12月の大晦日を超えたら1歳と数えていたのです。
  今は、この考え方で、大晦日を迎える人は少なくなったかも知れませんが、いろいろあったけれど、元気にこの年を乗り越えることができたのは、支えてくれた周りの家族や友だちがいてくれたことには変わりありません。今年を元気に過ごせた感謝の気持ちを、是非、あなたたちを一番大切に思ってくれている家族や先生方に伝えて欲しいと思います。

 そして、新しい年を輝かせるには、願いをもって、進んで欲しいと思います。
 願いが叶うかどうかの最初の分かれ目は、本気で思っているかどうかです。本気で思っていなければ、すぐに諦めてしまいます。すると、折角立てた目標が、途中で終わって、「あきらめの癖」「夢が叶わない癖」をつけてしまうことに繋がります。
 今日、あなたたちには、夢に繋がるヒントが書かれてある通知票が手渡されます。しっかり、先生方からの思いを受け取って、新しい自分に生まれ変わる来年にして下さい。

 郷土の歌人 若山牧水は、未来に向かう子供たちにこんな歌を歌っています。
 うつくしく 清き思い出 とどめおかん 願いをもちて 今をすごせよ
 しっかりと感謝して年を取り、今を大切にし、願いをもって新年をスタートさせて下さい。