お知らせ

2022年10月の記事一覧

ご協力に感謝

金曜日は、「坪谷臼太鼓踊り保存会」の方々に来ていただき、

臼太鼓踊りを教えてもらいました。

保存会の方だけでなく、保護者の皆様、そして卒業生まで

来てもらって体育館が華やかな感じになりました。

練習を始める前に、保存会の代表の方からお話があったのですが、

「間違えてもいいです。元気よくたたいてください。」

「楽しく踊ってください。」

という言葉が印象的でした。この言葉で子ども達も

細かいことはあまり気にしないでいいんだなと

安心して楽しく踊れていたようです。

踊りの練習と言うと、普通は基本の踊りを細かく確認して

ある程度できるようになったら、音楽に合わせて少しずつ

やってみて、という感じで積み重ねていきますが、

いきなり音楽に合わせて踊りが始まりました。

何しろ、保存会の方、保護者のお父さん方や卒業生など、

お手本が周りにいっぱいいますので、

「習うより慣れろ」で1年生の子ども達も見よう見まねで

楽しそうに踊っていました。

 鐘の音、臼太鼓の音、歌い手の声が重なって、

本当に楽しい雰囲気、お祭りのような雰囲気が

醸し出されて見ている側も楽しい気持ちになりました。

 

練習の間、お母さん方はステージ上で臼太鼓踊りに使う

登り旗や飾りの修繕をしてくださいました。

 

最後に保存会の方に踊りの時にたたいていた

鐘を見せてもらいましたが、「享保三年」と

書いてありました。

調べてみると、西暦1718年です。

今から300年ほど前からきれいな鐘の音を響かせ、

受け継がれてきた鐘だと思うと、

伝統の重みを感じますね。

保存会の皆様、ご指導ありがとうございました。

ご協力いただいた保護者、卒業生の皆様もありがとうございました。

 

また、日曜日の朝は7時より運動会前の奉仕作業が行われました。

こちらも、保護者、子ども達だけでなく、

地域の皆様、そして卒業生の姿も見られました。

また、昨年度まで本校にいらっしゃった技術員の先生も

駆け付けてくださいました。

運動場やその周辺の草取りや草刈り、トラックの整備、

台風14号で折れた枝葉の収集、撤去

運動会に向けてサッカーゴールの移動、いくつかのテントの設置などなど、

やることはたくさんあります。

児童数、職員数が少ないので、

保護者の方はもちろんのこと、地域の方や卒業生の加勢はとてもありがたいです。

おかげ様で、運動場がとてもすっきりさっぱりして、

1週間後に迫った運動会も気持ちいい環境で実施することができそうです。

 ご協力いただいた皆々様、本当にありがとうございました。

 

さて、閑話休題。

 

ここからは、今日のことになります。

今日は、10月に入って最初の授業日。

朝は、全校朝会でした。

今日の校長先生の話では、こんな話をさせてもらいました。

 

おはようございます。

 

今日は、まず簡単な紙芝居を見てもらいます。

イソップ童話で「ライオンとねずみ」という有名なお話です。

では、始めます。

 

ある日、ねずみは大きな岩だと思って登ってみると、

それは昼寝をしていた大きなライオンの背中でした。

 

昼寝をじゃまされたライオンは怒って言いました。

「お前のせいで目が覚めてしまったではないか。

 このねずみめ。食べてくれるわ」

「ライオンさん、どうか許してください。

 もし助けてくれるなら、いつかライオンさんが困っているときに私がライオンさんを

 助けますので。」

「はっ、お前がこの俺を助けるだと。できるわけないだろ。笑わせるわ。」

 

「まあいい、どうせお前を食べたところで腹の足しにもならんから、今日のところはみのがしてやるわ。」

「ライオンさん、ありがとう」

それからしばらくたったある日のことでした。

 

ライオンは、猟師のかけたわなにひっかかってしまい、

身動きがとれなくなってしまいました。

そこにちょうど、ねずみが通りかかります。

「ライオンさん、どうしたんですか。」

「見てのとおりじゃ。人間のかけた罠にひっかかってしまい、身動きがとれん。もう、わしはだめじゃ。」

 

「待っててください。いつかの恩を返してみせます。」

そう言うと、ねずみは硬くてするどい前歯であみをかじり始めました。

すると、どうでしょう。

 

みごとにわなの網に穴をあけて、ライオンを罠から脱出させることができました。

 

ライオンは、ねずみにお礼を言いました。

そして、「ねずみさんが俺を助けるなんてできるわけないなんて決めつけて悪かった。」

と謝りました。

それからライオンとねずみは仲のいいお友達になりました。とさ。

 

 

さて、ライオンがねずみと友達になれたのは、

ねずみがライオンを助けてあげたというのもあるんだけど、ライオンがねずみのすごさ、よさを認めたことが実は大きいんだよね。

最初のときは、お前なんかが俺を助けるなんてできっこないだろうとばかにしていたのが、大きなライオンが罠にかかってあきらめていたのに、小さなねずみが罠をかじってやぶって助けてくれた。

ねずみさんて、すごいなあと認めたところから、ライオンはねずみと友達になれたんだよね。

 

「あいての よさを みとめる」

これは、友達づくりにとってとても大事なことです。

 

「いじめ」「いじわる」をする人と友達になりたいと思う? 思わないよね。

でも、自分のよさを認めてくれる人同士なら友達になれそうだよね。

 

さて、坪谷小学校には19人の友達がいます。

みなさんは、自分以外の18人一人一人のよいところを言えますか?

18人のお友達みんなと仲良くできているかな?

全員とは仲良くできてないなという人やよくけんかをしてしまうなという人はいませんか?

 

みなさんが中学校に行ったら、今よりもたくさんの人が学校にはいるでしょう。

高校に行ったら、さらにたくさんの人が周りにはいます。

でも、そのたくさんの人との関わりの中で、友達がどれだけできるかは、

みなさんの友達とのかかわり方しだいだと思います。

 

「あいての よさを みとめる」ことができれば、これからもきっとたくさんの友達ができると思いますよ。

 

今は、坪谷小学校という小さな友達の輪の中で、友達づくりの練習をしているところだと思ってください。まずは、坪谷小学校のみんなと仲良くできるようにがんばりましょう。

「いじめ」や「いじわる」はもちろんのこと、けんかや言い争いが起きないように、お互いに努力しましょう。友達のよいところをどんどん見つけていって、坪谷小学校の19人がみんな仲良しだよ、言わば「ワンチーム」だよと他の学校に自慢できるようにしていきたいと先生たちは思っています。

がんばっていきましょう。

 

こんな感じでした。

私の話の後は、担当の先生より10月の月目標について

お話がありました。

ちょうど私の話とも関係がある目標で、

「言葉遣いに気をつけよう」

についてでした。

ていねいな言葉遣い、正しい言葉遣い、思いやりのある言葉遣いに気を付けて、

友だちと仲良く楽しく過ごせる10月にしていきたいですね。