わくわく学習応援隊発足式 第1部

 7月1日、昨日はわくわく学習応援隊発足式が行われました。この日に向けて子どもたちはわくわく学習(ウッジョブ諸塚)で学習をしていく自分たちの課題・これからの方向性を考えていきました。わくわく学習応援隊発足式は、それらを応援隊の方々に聞いてもらい、意見をいただくことができる大変貴重な場です。プレゼン発表の練習も重ね、いよいよ本番となりました。

【わくわく学習応援隊:5名の方々がご参加くださいました】

 まずは、8月に行われる第2回学校の森・子どもサミットで発表するプレゼン(ウッジョブ諸塚「森は宝だ」)を6年生4名が発表しました。このプレゼンは昨年度学習してきたウッジョブ諸塚の内容と今年度の内容をつないだ内容になっています。子どもたちが話した言葉や意見が盛り込まれていて、とても分かりやすいものになっています。


【それぞれ役割分担して発表しました】

 その後、中学年の発表です。中学年はこれまでの学習を新聞にまとめていました。
 「せい品新聞」では、木のいいところを①香りがとてもいい②湿気を出す③リサイクルできる④ぬくもりを感じるなどとまとめていました。そこから、森林組合で聞いた諸塚のスギのいいところ(FSC認証、きれいで丸い木など)を加え、木のよさを生かした製品を考えたそうです。それは、木のランドセルや木の文房具、そして一押しは木の枕だそうです。その理由は眠る時にぐっすりと眠れそうだからとのことでした。この発表を聞いた応援隊の方から、木の枕のカタログを見せていただきました。実現できそうな予感がしてきましたね。


【相手の目をみて堂々と発表ができました】

 次に「森もり新聞」の発表でした。森が減っているということを聞いた3年生、そこから本やインターネットで森林が減っている原因を調べました。すると①木の切り過ぎ②酸性雨③森の手入れをする人が少なくなっている等が分かったようです。そこから森を守る諸塚の人々の思いを聞いたり、林業と環境のことをテーマにしたかるたを作ってみたいと考えたそうです。そして最後に「森林が減少していることに対して自分ができることは今は分からないけれど、必ずできることはあると思います。それをこれから考えていきたい」と発表していました。
 この発表を聞いて、応援隊の方々から環境の勉強をしていくことにエールを送られました。かるたについても、厚さがキーポイントであるともアドバイスをいただきました。また、「森林が減っているのは日本で起こっていること?それとも外国で起こっていること?」と質問が出されました。そのことについてはまだ分からない様子で、応援隊の方からは「外国で起こっていることなんですよ」とお話をいただきました。また、焼畑や放牧で森が減っていくこともあると助言をいただきました。

 最後に「命がけ新聞」の発表でした。林業の仕事で心配される危険なことを①動物による危険(イノシシ→穴を掘る、ダニ→かまれる、ハチ→刺される)②機械による危険(チェンソー→ぶつかる、重機→崖から落ちる)にまとめていました。イノシシが穴を掘ることの危険は、以前苗木を育ててらっしゃる地域の方からお話いただいた「イノシシが掘った穴に落ちて3ヶ月入院しました」という言葉が心に残っていたようです。
 それらのことから、命を守るための用具や機械等をまとめていました。そして、いのちを守るための未来のヘルメットを考案していました。このヘルメットをかぶると天気・危険な動物・木が倒れること等が分かる、好きな音楽が流れるそうです。そして、安全で軽くて涼しくて楽しく、水も飲める、しかも太陽光という画期的なアイディアを発表していました。
 そして、応援隊の方々には「大きな木が倒れるところを見せて欲しいです」とリクエストをしました。

 応援隊の方からは「木が倒れるところはなんぼでも見せてあげます」と嬉しいお言葉をいただきました。また「林業で一番起こしてはならないことは事故です。そのためにもミーティングを密にし、防具も充実させます」とお話いただきました。また重機を使うには免許や資格が必要であることも教えてくださいました。そしてちょっとした工夫をすることで林業に携わる方々の安全を確保することができるとも話され、その工夫を考えていくという方向性が見えてきたように思います。


【視点が様々でアイディア満載でした】【林業のプロから誉められ自信がつきましたね】