稲刈り

 今日の2~3校時は稲刈りが行われました。5・6年生が5月に田植えを行い、その稲が実り稲を刈る丁度よい時期になったのです。
 田んぼを貸してくださっている地域の方は、「今がちょうど稲刈りにいい頃です。ここの稲は育ちがよくて100点満点中70点です。農業に100点はありません。それくらい奥が深いものです」とお話しくださいました。子どもたちはそれぞれ目標を決めていて、「鎌を安全に使う」、「(田んぼを貸してくださった)○○さんに感謝の気持ちをもって稲を刈る」、「昨年はお米が田んぼに落ちていたので、今年は1粒も落とさないように落ちている一本一本の稲を拾う」等の発表をしていました。「安全」と「感謝」、「大切に扱う」という目標をもって、稲刈りのスタートです。
 「鎌は30度くらいに傾けて使うとよ~」、「刃物は引いて使うとよ」等と地域の方からアドバイスをいただき、まずは田んぼの端の方の稲を刈りました。それを聞くと、子どもたちの刈り方もスピードアップしました。その後、稲刈り機を使って稲を刈っていきます。この機械を使って稲を刈ると、お米が一定の量になるとヒモで括りつけ、ポンッと出てきます。


        【切れ味のいい鎌とそうでない鎌があるようです】

 稲刈り機で刈っている間、多くの子どもたちはそれを見ているだけになっていたので、地域の方が手で刈る部分を残してくださいました。おかげで稲刈り機を押す子どもと、手で刈る子どもに分かれたり、稲をあぜに置く子どもや、落ちている稲を拾う子どももいたりして、同じ時間に様々な活動をすることができました。特に6年生は、稲運びを率先してしていましたし、稲を1本も残さないように、地面に目を光らせていました。


        【カーブの時には少し力を入れるそうです】


  【小学校最後の稲刈りです】        【荒谷小での初稲刈りです】


【落ちている稲をていねいに拾いました】

 予定より早く終わり、子どもたちは稲刈りのふりかえりをしました。その中で、「鎌を下から上に向けて切ると切りやすかった」、「誰かが稲刈り機を使っている時は、稲を運んだり、拾ったりしている人がいてそれぞれ自分にできることができていた」との発表がありました。

 最後に地域の方からは、「この電柵は先生たちにも手伝ってもらってつけました。みんなに感謝して、次はもちつきをしてください」とお話がありました。
 
 地域の方は、田植えの後から今まで、そして稲刈りの後も田んぼの管理をしてくださいます。また、昨日は学校から田んぼまでの道の草を刈ってくださったり、田んぼのあぜの草も刈ってくださったりしていました。今日の朝も草を刈ってくださっていたそうです。子どもたちは、とても幸せな環境で稲刈りができていると思います。たくさんの方々への感謝の気持ちをもって、今度はもちつき大会に力を注いでもらいたいです。

 今日の下校指導では、校長先生から「1粒もお米が落ちていなかったことに、みなさんのやる気を感じました」とお誉めの言葉をいただきました。米という字はその字が表す通り、88の手間がかかると言われているそうです。その中で子どもたちが携わったものは2つだけです。残り86は地域の方が担ってくれていたことを忘れないようにとお話がありました。

 地域の方、今日は朝早くから子どもたちのために準備をしてくださりありがとうございました。けがもなく無事に稲刈りを終えることができて本当によかったです。子どもたちは、今度はいもほりを楽しみにしています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。


   【立派なお米をありがとうございました】