学校日誌

会議・研修 教科の学習をより楽しく学ぶには~一部教科担任制~

 小学校では、通常、担任の先生が全教科を教えていきます。しかし、我々教師も人間ですので、正直なところ得手、不得手があります。そこで、一部教科担任制の取り組みが行われているところです。

 川島小学校の場合、単学級ですので、異学年での授業交換を実施しています。6年担任が5・6年生の体育科と書写を受け持ちます。5年担任が5・6年生の家庭科と音楽を受け持ちます。

 本日は、5年生の体育科を6年担任が指導しました。こちらは、初期研修の模範授業としても提供しました。

  

 5年生は、「体つくり運動」に取り組んでいました。柔らかさを高める運動として「リンポー」、力強さを高める運動として「壁倒立」、巧みな動きを高める運動として「両手ドリブル」、「カラーコーンタッチ」、「バンブーダンス」を友達との教え合いを大事にしながら進めていきます。5年生のみんなが進んで取り組むような場づくりの工夫や意欲を持続するための指導者の声かけのあり方などが、初期研修の先生には大いに参考になったことでしょう。5年生のみんなは計画表を見ながら、めあてをもってそれぞれの運動に取り組むことができました。

 6年生は、家庭科を5年担任が指導しました。こちらは、栄養教諭とのTTで行いました。

  

 6年生は、「献立を工夫して」の学習に取り組んでいました。5大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質・無機質・ビタミン)と、「主食」、「主菜」、「副菜」、「汁物、飲み物」との関係に着目しながら、献立を工夫していきます。そのため、5年生で学習した5大栄養素の働きと食品群を復習しなくてはなりません。タブレットを活用しながら、学習したことを確かめ、自分の考えを効果的に表していきます。栄養素の働きなどをより専門的に理解させるためには、学校栄養教諭の知識は大変有効です。例えば、同じ牛乳からできているのにバターは脂質の食品群、チーズは無機質の食品群に分類されます。その根拠を栄養教諭の先生は分かりやすく説明することができます。

 このように一部教科担任制による指導を導入することで、先生方の専門性を生かしながら、より質の高い授業を進めることが可能になります。また、そこにICT機器を活用したり、校内・校外の指導者をプラスしたりすることにより、子供たちの学びはさらに確かで深いものになり、学習も楽しいものになります。