学校からのお知らせ

みんなで一歩をふみ出そう

「キーンコーンカーンコーン。」
入学してから今まで五年間。チャイムの音を何回聞いてきたでしょう。何個の思い出を作れたでしょう。どちらも数え切れないほどの多さだということは、まちがいありません。
 たくさん喜んで、たくさんけんかしました。そんな思い出も、もう二度とこの学校で作ることができなくなります。
 「私もこの学校で卒業したかった。」
という気持ちはあったけれど、今日、三椪小の閉校式が行われました。
 先生方や卒業生がたくさん集まりました。そんな人達を見て、私は、「みんなこの学校で卒業できて幸せだろうな。」と思いました。私は、どんなに願ってもこの学校では卒業できないからです。だけど、今この学校にいられること、そしてここに生まれて来られたことに感謝しています。
 学校がなくなることは、みんながさみしく思っています。私も言葉では分かっているけれど、心の中では今でも信じられません。
 それでも前に進まないといけない時が必ずやってきます。私にとっては、今がその時なのだと思います。たくさんの思い出をくれた三椪小、そして毎日元気をきれたせんだんの木のためにも、私は一歩をふみ出します。私だけじゃなく、三椪小にかかわってきた先生方や地域の方みんなでふみ出します。
 四月から北方学園に行っても、三椪小の時と同じようにあいさつや作文をがんばります。作文だったら、私が元気にがんばっているということを三椪の地域の方や遠くに行かれた先生方に伝えられるからです。
 大好きな三椪小、そしてせんだんの木。先生方、地域の方々、みんなで楽しみに待っていてください。

5年女児の作文より