トップページ

「平和な世界へ」 令和6年度小林市戦没者追悼式

 10月4日に、小林市の戦没者追悼式が行われました。

 

 小林市は、毎年この時期に行い、戦没者の追悼をし、「戦争をしない」という思いを新たにしています。

 

 この追悼式では、市内の小中学生の代表が平和に関する作文を読むことになっています。

 

 夏休みに「平和に関する作文」の募集があり、小中学校でそれぞれ1つずつ選ばれます。

 

 今年の代表になったのは、南小学校の児童 6年生のあゆさんでした!

 市内の214作品の中から、選ばれた作文です。

 

 式典の中、落ち着いた声で作文を読んでいきます。

 

 聴く人の心に響く作文でした。 (作文はこの後に掲載します。)

 

 あゆさんの作文を紹介します。

 

「平和な世界へ」  

 

 皆さんは、戦争の怖さを実感したことはありますか。戦争とは、国と国との武力を用いた争いのことであり、多くの犠牲者が出る、とても怖く危険で、悲さんなことです。そんな戦争が昔、日本でも起こっていました。それは決して忘れてはいけない日です。

 

 一九四五年八月六日の午前八時十五分に広島に原子爆弾が落とされ、その三日後の八月九日の十一時二分には長崎に原子爆弾が落とされました。アメリカは、世界で初めて広島に原子爆弾を落としました。その原子爆弾により、約十四万人の犠牲者が出ました。原子爆弾が落とされた真下にあった建物も焼け崩れ、今では「原爆ドーム」として現在にも残っています。

 

 私は今、当たり前のように家族と過ごし、学校に通い、日々を過ごしています。その当たり前の日常が、ある日突然なくなると考えるととても怖いです。家族に会えない、家族や友達がどこにいるかもわからない…そんなこと考えたくもないです。原爆を落とされた広島と長崎の人たちは当たり前の日常を一瞬で奪われました。

 

 私のひいおじいちゃんは十四歳の時に軍隊に入り、戦争を経験しました。九十四歳になった今でも私が会いに行くと戦争の話をしてくれます。最近まで週に一度、語り部として市役所に行き、戦争についての話をしていました。何十年たった今でも、強く記憶に残っているぐらい怖いものなのだと思います。

 

 戦争について知ったことで、平和への思いがより強くなりました。当たり前の日常を当たり前だと思わず過ごしていき、当たり前のことに感謝したいです。

 

 今、世界のどこかでも戦争によって苦しんでいる人がいます。戦争のない平和な世界が訪れますように自分ができることを探し、行動したいです。