東海小ブログ

作文紹介

昨日、MRTラジオ「私たちの作文」のコーナーで、6年生甲斐君の作文が紹介されました。
職員室にいた本校職員は、その時を今か今かと待っておりました。
そして、午後4時50分に流れ始めたアナウンスを、静かに聞きました。
放送直後に起こった拍手と、担任の先生の涙が感動を物語っていました。
下に、作文の一部を紹介します。

ぼくは神さんになる
           甲斐有記
「お面をかぶったら有記は神さんにならしてもらうんだから、上を向いて舞わんといかん。戸隠の神が、顔を真っ赤にして岩戸を開くイメージをもて。」
祖父のこの言葉を、ぼくは何度聞いただろうか。
ぼくの住む尾崎町には尾崎神楽保存会があります。
この会は、昔から尾崎に伝わる神楽を大切にし、伝え広めていくために作られたものです。
ぼくの祖父は、この保存会の師匠をしています。
(途中省略)
ぼくは3人兄弟の末っ子です。
ぼくが祖父に弟子入りした後、次男の兄、そして長男の兄も弟子入りしました。
末っ子だけど、ぼくが一番弟子です。
負けず嫌いな性格もあり、今は、保存会のおじいちゃん達があまりやらない笛や太鼓も習い始めました。
あれから6年になります。
今では正月元旦に、今山神社で初舞いをさせてもらったり、祭りの席に呼んでもらったりして、保存会の活動を手伝っています。
今、ぼくが大事にしていることは、やっぱり祖父から教えてもらった言葉です。
「お面をかぶったら、ぼくは、神さんになる。どんなにきつくても、上を向いて舞い続けるんだ。」

※ 本作文のアナウンスは、MRTラジオ「私たちの作文」のコーナーで全文聞くことができます。MRTラジオで検索してみてはいかがでしょうか。