学校日誌

病院 養護教諭への道

 今日(11月9日(日))は、全校朝会でした。養護教諭の戸髙先生が、なぜ養護教諭をめざしたのかを分かりやすくお話ししました。戸髙先生が、将来の夢をもち始めたのは、小学校3年生のときでした。そのときは、動物病院の看護師やトリマーだったそうです。動物が好きな優しいお子さんだったのでしょう。中学生になると、部活動(吹奏楽部)や勉強、将来のことについて悩みが多くなります。

    

 先生が高校3年生のときに、自分のおじいちゃんががんになります。優しい先生は、「おじいちゃんに元気になってほしい。」、「いつまでも長生きしてほしい。」という思いが強くなり、大学は、看護科に進むことを決意します。先生は、病気の人を救いたいという強い思いを抱きます。「大学生のときが、一生でいちばん勉強しました。」と、たくさんアンダーラインや書き込みがしてある分厚い専門書をみんなに見せてくださいました。

 そんな先生は、ある病気のおばあちゃんから「もっと小さい頃から気をつけておけばよかった。」とか、ある入れ歯のおじいちゃんから、「小さい頃からもっと歯磨きをしておけばよかった。」という声を聞きます。さらに、治らない病気にかかっているある小学校2年生のお友達が、「早く元気になって、学校に行きたい。みんなと遊びたい。一緒に勉強したい。」と願っていました。先生は、子どもの頃からの健康管理の大切さを強く実感しました。もともと世話好きだった戸髙先生は、それが、病院の看護師ではなく、学校の養護教諭をめざした決め手になりました。

 先生のお話から、自分の将来を決めていくときに、自分の好きなことや興味のあることと、周りの方々の思いや願いを重ねながら考えていくことが非常に大切であることを学びました。