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国務大臣・国家公安委員会委員長賞受賞作文

国務大臣・国家公安委員会委員長賞を受賞した山岡君の作文です。

犯罪被害者、家族の講話を聞いて学んだこと

 

 昨年「命の大切さを学ぶ教室」で犯罪被害者家族の話を聞きました。ある日突然、大切な家族が犯罪に巻き込まれ、尊い命を奪われ、17年がたった今でもはっきりと覚えていて、辛く苦しい日々を送られていることを知りました。

 犯罪被害について、「自分には関係ない。」「自分は大丈夫、起こることはない。」と話を聞くまでは私自身もそう思っていました。でも、負傷したり、命を奪われたりすることは誰にでも起こりうることなんだと考えていなければいけないんだと、話を聞いて思うようになりました。

 その晩、一緒に講話に参加していた母と共に、被害者家族の方の話を聞いたことについて私の家族全員で話し合いました。

 携帯電話やパソコンによるインターネットは、私達の生活を豊かで便利にしてくれる道具ですが、この便利さの陰で人が加害者になったり、被害者になったりする問題が起こることを知っておかなければいけないことも話し合いました。

 当時の様子を涙ながらに話される被害者家族の方は、17年がたった今でも鮮明に覚えていて、その苦悩は計り知れませんでした。

 周囲の人たちからの中傷、事実でもない報道によって、興味本位に質問をされました。犯罪被害にあうと、被害にあった本人だけではなく残された家族もまた、被害にあったことによって様々な問題が起こりました。精神的な苦痛や体の不調、また、心ないうわさなどによって傷つけられました。家族同士もショックを受け、自分自身をせめてしまい、お互いを支え合う気持ちも失ってしまいました。

 被害者家族の方は、傷つき辛くても私達に命の尊さを伝え、自分達のような被害者家族がこれ以上でないようにと願いながら講話をされました。その思いを私達はしっかり受け止めなければいけないと思います。

 悲しみに耐え、精一杯頑張っておられる被害者家族の人権を守るためにはどうしたらよいのか考えました。

被害者家族の方の置かれている状況は、一人一人違うので気持ちを理解しようとすることが大切だと思います。無責任なうわさ話をしないようにしなければいけないと思います。また、自分自身に置き換えて考えてみることが大切だと思います。そして、何かしてあげたいと思ったとき自分の気持ちと相手が望んでいるのは違うかもしれないので相手の気持ちを尊重したいと思います。被害者、家族は傷ついているから立場を思いやりそばに寄りそいたいと思います。

命の大切さを学ぶ教室で被害者家族の聞き、難しい被害者、家族の人権問題を学び考えさせられました。

誰もが皆、平等で、人間らしく幸せに暮らす権利、「人権」はお互いに相手の立場を認め合い、権利や自由を尊重し合うことだと思います。相手の気持ちを尊重し思いやることは、すべての人達に通じることだと思います。相手の立場になって考える、言葉が見つからないときはだまって側に寄りそってあげたいと思いました。

私が学んだことは以上です。これからの私達にとても大切なことは、正しい情報を見極める力であり、間違っていることに気付いたら勇気を持って相手に伝える力だと思います。実践できるよう努力していきたいです。