HAROSHIさん来校!キャリア教育授業(2月28日)
2月28日(金)の午後本校にスペシャルゲスト「HAROSHI」さんが来校し、キャリア教育授業が行われました。すでにテレビで報道されていますのでご存じの方もおられるかもしれません。
HAROSHIさんは、スケートボードデッキの廃材を使った彫刻作品を制作するアーティストで、ニューヨークやロンドンなどでも展覧会をするなど世界的にも有名なアーティストです。
そんな世界的なアーティストが本校に来校され、スペシャルな授業とワークショップを行っていただきました。この素敵な企画を本校に持ち込んでいただいたのが、日南市の将来を担う人材を育成しようと頑張っておられる日南市役所や日南市水道局等に勤務される日南市内の青年の人たちが結成した「DEBOD」です。
DEBODの代表の方が昨年来校し、説明を伺いました。将来の進路を決めていく生徒たちにとってこんな絶好なまたとないこの機会ととらえ、この時から本校での特別授業に向けて、一歩ずつ準備が始まりました。
一番最初に提案したのが、どの学年で実施するかです。キャリア教育授業の一環として行うこの企画は、職場体験学習を行い、間もなく3年生になる2年生が最適として今回の主人公として決定。そこから、DEBODとの打ち合わせや学校での話し合いを何度も行い、HAROSHIさんの授業が実現しました。
さて、生徒達に対して、この企画の概要は説明する機会を持ちました。でも、誰が来るかはシークレット! HAROSHIさんにも、「誰が講師なのか世界的なアーティストが来るとしてか伝えません、前日まで、生徒たちにはシークレットです。」と伝えてあります。
HAROSHIさんがこれまで製作してきた作品の写真を、毎日少しずつ生徒の目につく場所に貼っていきます。期日が迫るに連れて、HAROSHIさんが作品を制作をしている手のアップであったり、後ろ姿であったり写真を公開。生徒には、いやおうなしに、誰だろうと期待が高まっていきます。多くの生徒が聞きに来ましたが、それでもいったい誰がくるのか教えず、前日まで完全シークレットを貫きました。
そして来校前日、玄関や校内の各所に「Coming soon HAROSHI」の文字とともに、初めて名前を公開し、彼の正面からの写真を貼りだしました。あわせて今まで作ってきた作品集を生徒下足室前の廊下に設置しました。そのため多くの生徒が立ち止まり見入る姿が目撃されました。
さて、いよいよキャリア教育授業の前日がやってきました。
入念に確認を行うため事前打ち合わせ。HAROSHIさんとGENさん、DEBODの山脇さんらが来校し、明日の打ち合わせです。
実際に 焼き印を押すための工具をどこに設置するのか、どれくらい過熱をするのか、どこでやるのかなど約2時間程度確認を行いました。工具を固定していたクランプは学校で用意したもの。ちなみに当日使用した試し押しをした廃材は、実は昨年現2年生が1年生の頃木材加工をしたときの廃材です。
磨き方についても何度も検証が行われました。こういった入念な準備があってこそ、あの素敵な時間が実現したのを知っておいてほしいと思います。
そして、いよいよ本番当日がやってきました。HAROSHIさんをはじめ、仲間のアーティストGENさん、TAGUCHIさん、そして運営を支えるスタッフが大勢来校。+私が加わり、技術室に集結し、1時間程度入念な打ち合わせ。
そして渡り廊下でHAROSHIさん、STAFF、私が円陣を組んで心を一つにしたあといよいよ、スペシャル授業が始まりました。
★HAROSHIさんがなぜこの道に進むことになっていったのか、そのきっかけは★
★アメリカのスポーツ品メーカーN社に飾られていた靴の作品の話★
★スマートフォンで有名なA社の端末を入れ込んだ作品話★
★Tマスクなどのソフビ人形を使った作品の話★
HAROSHIさんの授業は、初めてとは思えない胸がドキドキわくわくするお話の連続。色々なエピソードの中に、色々な思いが詰まったWordが込められていていました。
あっという間に素敵な時間が過ぎ、キャリア教育授業の第1部が終了しました。
次は第2部、会場を技術室に移動して、キーホルダーづくりが幕を開けます。説明をしたあとキーホルダーのベースを運命の袋から1つずつ取っていきます。配付していくのはなんとHAROSHIさん。人生は一度きり、友達との交換は禁止です。全員配り終わるまで、見てはいけないルール!
合図に合わせて一斉にオープン!自分の色はどんな色でしょうか~
その次は、3つの焼き印から自分が押したいものを1つ選びます。この焼き印のイラストは、今日来校来校したHAROSHIさん、GENさん、TAGUCHIさん3名のアーティスト(全員超がつく有名なアーティストです)が制作したもの。1つ目は「Fire」、2つ目は「Palm Tree」、3つ目は「飫肥せん」。
生徒一人一人がキーホルダーに焼き印を押して、命を吹き込んでいきます。安全に作業を行うため、HAROSHIさんが作業をサポート、私は生徒と確認を取ります。DEBODの方々ももそばで見守り、けがのないよう万全を期します。また、それぞれの作業の位置で対応を行います。
この作業が終わると表面を2種類の専用の紙やすりで削り、特別なワックスをつけて磨き上げます。
そして、キーフォルダーにひもを通して完成です。
最後にHAROSHIさんを中心に、記念写真。このとき、担任の先生がもっているHAROSHIさんの作品はとても高い価値のある作品の一つです。
写真撮影は終わりましたが、その後技術室はサインを求める長蛇の列がしばらく続いたのはいうまでもありません。
生徒たちは一生に一度のかけがえのない経験をできたのではないでしょうか。
このような機会をいただき、感謝の言葉しかありません。
週が明けすぐに生徒が、早速お礼状を作成しました。どの生徒のお礼状からもその思いが溢れています。このお礼状は、今後、HAROSHIさんの下に届きます。
この授業で生徒にまかれた種が、発芽し成長していきます。また、その様子をこの場で紹介していきます!
~キャリア教育授業のあと男子ソフトテニス部と交流するHAROSHIさん!~
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