中郷地区戦没者合同慰霊祭

10月25日(水)中郷地区忠霊塔において、戦没者合同慰霊祭が行われました。本校からは新生徒会の3名が参列し、献花と平和へのメッセージを朗読しました。

  1945年8月15日。この日は、第二次世界大戦が終結した日、つまり終戦の日です。現代を生きる私たちが、「戦争」について、そして、「平和とは何か」について考え、じっくりと向き合う大切な日でもあります。今年で、終戦78年になりました。

 私たちは昨年の文化祭で、「嘉代子桜」という学年劇を行いました。この「嘉代子桜」は、長崎市の原子爆弾投下によって亡くなった林嘉代子さんを偲んで植えられた桜を題材としたお話です。初めてその劇を見たとき、私たちが生きているこの当たり前の日常が、決して当たり前のことではないと痛感し、思わず涙がこぼれる場面もありました。それと同時に、何気ない日常の中で突然起きてしまう戦争に、強い恐怖を感じました。

 私は、実際に戦争を経験したことはありませんが、嘉代子桜のように、戦争の悲惨さについて学校の授業や様々なメディアなどをとおしてたくさん学んできました。しかし、現代もなお紛争や争いがこの世からなくなることはありません。私たちがこうして幸せな日常を送っている一方で、世界のどこかでは戦争によって尊い命が失われていると思うと、とても胸が痛くなります。最近では、ウクライナ侵攻という言葉をよく耳にします。ネットニュースを見ると、毎日当たり前のように負傷者数、死者数が報道されています。また、私たちが暮らしている日本も、戦争によりたくさんの尊い命が失われました。そのことを決して忘れてはなりません。

 現代を生きる私たちができること、それは、戦争がない未来を描くために、戦争の悲惨さ、恐ろしさをこれからも伝えていくことだと思います。戦争をなくすことは決して簡単なことではありませんが、これからの社会を担う私たちこそ、大きな力を秘めていると思います。学校の授業で、本で、映画で…様々なものを通し学んできたことを途切れさせることなく、次の世代へと伝え続けることが、平和への道標になると私は願っています。