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人権講演会~バウンダリーの尊重
6月13日(金)に講師として原田伊久美氏を招聘し、人権講演会を開
催しました。ねらいは、「自他の良さを認め、尊重し合う」生徒の育
成を目指し、普段の言動を思い返させることで、思いやりの心と絆
をもてるようにする、ということです。自他を尊重するには、人との
違いを知ることが必要です。その違いを具体的に学ぶために「バウン
ダリー(境界線)」について考えます。
「バウンダリー」とは、自分と他人との間にある『ここから先は自
分の大事なエリア』という境界線のことを言います。例えば、「これ
以上近づかないでほしい」「これは言わないでほしい」「これはやめて
ほしい」など、自分が安心できるラインのことを指します。
「バウンダリー」は誰でももっていて、お互いの人間関係を大事にするために必要なものです。これは、自分を守るだけじゃなく、相手の境界も大事にすることで、安心して過ごせる関係になります。その「バウンダリー」には、主に6つの種類があると考えられています。『身体のバウンダリー』・『心のバウンダリー』・『時間のバウンダリー』・『スペースのバウンダリー』・『物のバウンダリー』・『デジタルのバウンダリー』です。この講演会では、「バウンダリーを守る、伝えるってどういうこと?」とか、「バウンダリーを破られたらどうするか?」といった問いを求めながら講演を進められました。
生徒たちも初めて聞く「バウンダリー」に最初は、戸惑いながらも講演を聞きながら、「自分のイヤと他人のイヤは違うこともあるんだ」とか「自分だけがイヤと思っていることも堂々とイヤと言っていいんだ」と理解を深めることができたようです。この講演会の後、6月16日(月)には各学級で「バウンダリーワーク」に取り組みました。特に、「イヤだ」と告げられたときに、どのように返すのかをロールプレイなどで演習し、言われた側の気持ちや適切な返し方を学びました。今後の日常生活でこの「バウンダリー」が相互に生かされた日常になることを期待したいと思います。
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