日誌

鑑賞教室

 10月10日(水)の午後に鑑賞教室を開催しました。
 文化庁の「文化芸術による子供の育成事業-巡回講演-」で、秋田宇雀・土方与志記念青年劇場の方々が来校し、福山啓子 作・演出の「あの夏の絵」という劇を上演しました。

 本編に入る前に、寸劇「ダウィンチ先生とミケランジェロ君の絵画教室」が行われました。
 これは、本校3年生が10名参加した寸劇でした。出演した10名の生徒は、7月に行われたワークショップを経ての参加でした。非常に楽しい内容でしたので、和やかな雰囲気で本編が始まりました。


◯本編「あの夏の絵」
 広島のある高校の美術部が「被爆証言を聞いて絵に描く」という内容でした。被爆証言を初めて聞いた高校生の恐怖との葛藤や、絵を描くことに対する美術部員のやりとりなど、一人一人の内面の葛藤や人間関係についても繊細に演じられていました。また、細かな被爆証言を聞くことにより、生徒たちの平和学習も深まりました。

 考えさせられる深い内容の劇でしたが、生徒たちは真剣に観劇していました。この鑑賞教室により、生徒一人一人が平和や戦争に対して改めて何らかの考えを抱いてくれたことと思います。
 観劇後に、学習委員長が全校生徒を代表して、お礼を述べました。そして、青年劇場の方から記念の色紙をいただきました。 
 2年生は、12月に広島に行き、劇に出てきた「原爆ドーム」を見ることになります。そこでまた、何かを感じてくれると信じています。