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第78回卒業式

3月17日月曜日に卒業式を実施しました。前夜から急激に冷え込み、雪のちらつく寒いなかでの式となりました。本年度卒業予定の67名が参加できるとよかったのですが、体調不良者が複数名出てしまいました。出席できなかった生徒はさぞ残念だったことでしょうが、健康には変えられません。当日の午後、翌日の午前中、そして、24日(月)の午後にそれぞれ卒業証書授与式を行い、すべて終了しました。

1組入場

2組入場

卒業証書授与

校長式辞(詳細は【校長室】参照のこと) 

記念品贈呈

 テントを一張りいただきました。大切に使います。

送辞

「高砂の 尾上の桜 咲きにけり 富山の霞 立たずもあらなむ」
ご卒業おめでとうございます。
私は2年前の入学式、初めて先輩方と出会いました。当日、不安でいっぱいだった私に先輩方が優しい笑顔で「緊張するよね」と話しかけてくださったことを、今でも鮮明に覚えています。そのとき、心からほっとし、いつかこの感謝を伝えたいと思っていました。あのとき、優しく声を掛けてくださって、本当にありがとうございます。次は私たちが先輩方のような存在になります。
今年度の体育大会では、先輩方の気迫あふれる競技や応援に圧倒させられました。より盛り上げる為の工夫をされる姿や、声をからしながらも全力で声を出し続ける姿、競技では最後まで絶対に諦めない姿。中学校生活最後の体育大会を悔いなく終わりたい、最高の思い出にしたいという先輩方の強い思いが感じられました。そして、私を含め全員が自然と、先輩方についていきたいと思うようになったと思います。そのおかげで、みんなで力を合わせ、スローガンであった「One dream」を達成できました。
紅葉祭での先輩方の姿は全校生徒のお手本そのものでした。合唱での表情からは、真剣に取り組む気持ちが伝わってきました。劇では、全員がそれぞれの役割を一生懸命果たす姿から、学年全体の一体感を感じました。先輩方自らの手で作り上げた台本は高千穂を舞台とし衣装や小道具にこだわり、見ている人を共感させ、楽しませてくださいました。また、先輩方が心から楽しまれていた様子も伝わってきました。全員がそれぞれの仕事を全力でやりきったからこそ、最後には全員が笑顔で終わっていたことがとても印象的です。
部活動でも先輩方は私たちにとって憧れの存在でした。私の所属する女子バレーボール部では、先輩方のバレーに対するまっすぐな思いと、日々、先輩として後輩を気遣う姿から、学ぶものが多くありました。他の部活動でも、結果だけでなく、日々の姿を見ていて、多くのことを学び、先輩方の優しさにたくさん助けられ、支えられていたと思います。次は私たちが先輩方のように憧れの的となります。
また、先輩方の優しい人柄にも支えていただくことが多くありました。私たち新生徒会が活動し始めた頃、いやな顔一つせず何度も何度も私たちを助けてくださいました。それだけでなく、よく気に掛けてくださり、先輩方の一言にたくさん救われました。そして先輩方は学年としての強い団結力があり、全ての行事において一人一人が輝いていました。必要なときはリーダーシップを発揮して、私たち1,2年生を巻き込み、行事を盛り上げてくださいました。

「The greatest glory in living lies not in never falling, but rising every time we fall.」

「生きる上で最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。」

これから、様々な困難に出合うことがあると思います。しかし、失敗してもくじけず、立ち上がり続けてください。そして、高千穂中学校で培った語先後礼や挨拶などを忘れず、高千穂中学校の卒業生として胸を張り、それぞれの道へ進んでください。伝統を力に、夢へ羽ばたいてください。

答辞 

窓際から香る花の匂いと黙想の時間に聞こえる鳥の声に春を感じる季節となりました。

本日は、私たちのためにこのような温かい式典を執り行っていただき、ありがとうございます。お忙しい中、私たちのためにご出席いただいた来賓の方々、先生方、保護者の皆様、そして在校生のみなさんに、深く感謝いたします。私たち卒業生一同、皆様からの温かいお祝いや励ましの言葉に支えられ、この日を迎えることができました。3年間の思い出と感謝を胸に、67名の卒業生は、新たな一歩を踏み出します。

私たちが、小学校の卒業式を目前に控えた頃、コロナウイルス感染症の拡大で、中学校の入学説明会を受けることができませんでした。これからの中学校生活はどうなるのか、楽しみよりも不安の中、マスクをした状態での入学式となりました。

私たちの学年は、他の学年より1クラス少ない2クラスでした。1年生の時の体育大会で私たちは、1クラスの中から3団に分かれなければなりませんでした。クラスに3つの団が存在し、バラバラでうまくまとまらないところがありました。しかし、クラスが少ないことで会話をしたことがない人がほとんどおらず、どの学年よりも仲が良い学年となっていきました。

2年生では、修学旅行が行われました。小学校では、コロナウイルス感染症の影響で県内だけでの旅行でしたが、念願の県外への修学旅行でとても楽しかったです。

2年生の3学期。大きな行事と言えば、立志式です。練習では、式の時間が大幅にオーバーしたり、笑ってしまったりと先生方に注意されることもありました。でも、本番では時間どおりに進み、素晴らしい式にすることができました。

3年生になり、初めての大きな行事、体育大会。練習をしていく中で、お互いにどんどん熱が入り、オリジナルの応援をたくさん考え、当日の朝まで練習をしました。そして遂に迎えた本番。応援は両団とも個性があり、とても盛り上がりました。競技の中で特に盛り上がったのは、学年リレーでした。お互いにクラスで戦略を練り合い、アンカーまでどちらが勝つかわからないほどの接戦でした。結果は青団のダブル優勝で幕を閉じましたが、お互い本気で向き合っていたからこそ、解団式では涙が止まりませんでした。

紅葉祭では、ステージ発表が復活しました。私たち3年生は、劇をすることになり、自分たちだけで脚本を書いたり、演者と裏方の役割分担を決めたりと初めて経験することが多く、とても大変でした。でも、劇が終了した時、生徒主体で成功させることができ、他の行事よりも達成感を味わうことができました。合唱では、思うように全員がまとまらずとでも不安でしたが、先生からの熱いメッセージで、文化委員会を中心にだんだん一つになっていきました。そして本番では、先生方や保護者の皆様を感動させるような合唱を届けることができたと思います。

私たちの3年間を語る上で欠かせないのが、部活動での思い出です。3年生が引退し、2年生が主体となって部活動を行うことになり、自分たちで目標を決めたり、チームメイトに指示を出したりととても苦労しました。自分で思うように行動できなかったり、仲間との関係がうまくいかなかったりで涙することも多くありました。しかし、遠征で早朝に家を出て、眠い目をこすりながらも車内でする仲間との会話。遠征先のホテルで仲良く歌ったり、ベッドの取り合いをしたりと楽しい思い出とともに最後までやり通すことができました。私は、この3年間の青すぎた春を決して忘れません。

1年生の頃から私たちを見守ってくれた先生方。天井に穴を開けたり、テストの成績が悪すぎて職員室をざわつかせたりと様々なことでご迷惑をおかけしました。先生方からの指導はどれも愛情を感じるもので、いつも心を鬼にして指導してくれていたことにとても感謝しています。今まで本当にありがとうございました。何かしでかしそうになったら先生方の言葉を思い出し、高校の先生方を困らせないように努力します。

そして、私たちを支え続けてくれた保護者の皆様。友達や先生には言えない悩みで後ろ向きになりそうな時、強く背中を押してくれました。何かに行き詰まった時に探すのは、家族の姿でした。何気ない日常を当たり前にしてくれる家族には本当に感謝しています。「家族への恩返しは絶対にします。」とここに誓います。これから独り立ちする人も多く、悩みがさらに増えると思います。その時はぜひ頼らせてください。これからもよろしくお願いします。

在校生のみなさん。これからの高千穂中学校は、上野中学校と統合し、新たな高千穂中学校がスタートします。私たちは卒業しますが、生徒会のスローガンのようにこれからもSIN化し続けてください。

最後に卒業生のみなさん。この3年間、喧嘩をして嫌いになり、仲直りをして大好きになりを繰り返してともに成長してきました。入学式では見られなかったマスクの下のみんなの楽しそうな笑顔や笑い声を今ではたくさん知っています。私は、6年生の時、高千穂中学校に行くか他の中学校に行くかで真剣に悩みました。でも、この中学校に進学して本当に良かったです。まだまだ話したいことはたくさんありますが、高千穂中学校の益々の発展を祈念し、これで答辞といたします。

卒業式の歌 

卒業生退場(1組) 

卒業生退場(2組) 

3月24日(月)卒業証書授与式の様子