日誌

附属中のできごと

第1回理数科生集会開かれる

4月12日(金)1時間目第1回理数科生集会が開かれました。中学3年生は、この理数科生集会をはじめ、理数科講演会や課題研究発表会・学習会など、理数科や高校の行事に年間を通じで何回も参加する機会を設けられています。理数科での学習、高校生活、さらにその先の大学生活について早くから学ぶ機会を得られる、中高一貫校ならではのよさといえます。この日は、3年生からのメッセージ、中学3年・1年・2年の代表者の目標発表、2年生・3年生による昨年度の活動報告という内容で実施されました。最初に高校3年生2人は、時間の使い方や勉強面でのアドバイス、文武連動、積極的に挑戦することの大切さなど大切なことを話してくださいました。「忙しいからを理由や言い訳にしない」「スマホとの向き合い方」「模試の復習の大切さ」「隙間時間の有効活用」など、具体的ですぐ役立ちそうなことばかりでした。中学3年生代表新増淳さんで、昨年度までに悔しい思いをした挑戦について語り、これから未来を見つめて今できる努力をしていきたい、と堂々と発表しました。高校1年生は、SSHでの学びに期待を膨らませ、自主的な学習や部活動との両立、係活動への意欲などを新鮮な様子で話し、高校2年生は、自分自身の今までの生活や弱点を振り返り「勉強中心の生活をする」ということを決め、自分の中で割合を決めながら、抱く不安も「自分を見つめられている証拠」とポジティブに捉えて努力していきたいと決意を込めて話してくれました。その後、理数探究基礎、理数科での行事、留学体験や、課題研究などについて、何が行われるのか、どのように体験に向かい、どんなことが得られたか、5人の高2高3の先輩方が話してくださいました。今回の集会で発表をしてくれた高校生には附属中出身の先輩方が多くいました。2年後、3年後の姿を体感することができたのではなでしょうか。中学3年生は、理数科0学年生とも言えます。残された中学生活の1年間、先を見つめながら努力していきましょう。

 

 

 

FITS~Fresh Izumigaoka Training System~でサポート

毎年度恒例、2年生による新1年生へのサポートシステムである「FITS」が、今年度も4月12日(金)1・2時間目に実施されました。FITSとは、「Fresh Izumigaoka Training System」の四つの単語の頭文字をとった名前です。単語のfitには「適応する」という意味もあるため、新1年生が早く学校に慣れることができるように、という意味も込められています。このサポートシステムは、薩摩藩(江戸時代の都城は薩摩藩島津氏の領地でした)に伝統として受け継がれていた「郷中教育」(6歳~25歳くらいの若者が互いに協力して学んだり鍛錬したりする教育)の流れをくむものでもあります。新1年生の入学を心待ちにしていた2年生は、前日にしっかりと打ち合わせをし、この日を迎えました。1・2年生合同で12班に分かれ、自己紹介から始まり、学習面について、生活面についてなど、さまざまなことを確認していきました。最初は緊張気味の人もいましたが、少しずつ笑い声も聞かれ、和やかに進んでいきます。後半は校内案内で、広い泉ヶ丘の校舎を案内し、それぞれに場所について説明していました。2年生、先輩らしい姿が見られ頼もしく感じました。1年生、少しでも早く学校に慣れ、楽しい泉ヶ丘生活を送ってほしいと思います。

 

 

 

 

  

 

入学式翌日の附属中~学活・総合・集会~

朝、校門近くに立っていると、たくさんの中高の新1年生が元気よく登校してきました。新しい鞄や制服がとても新鮮に映ります。こうして始まった入学式翌日4月2日(木)の附属中は、さまざまな授業や活動が行われました。1年生学活からスタート。教室を覗いてみると、ちょうど自己紹介の最中で、とても和やかに楽しそうに拍手と共に進んでいました。1年生は特に盛りだくさんで、御池宿泊研修の話し合いや、組織決め学級目標決めなどたくさんの内容に取り組んでいました。2年生総合的な学習の時間は、職場体験学習の事前学習の時間でした。6月末の実施に向けて、いよいよ具体的に動き出す、その準備をしていました。3年生総合的な学習の時間は、修学旅行実行委員会が進行をしながら、修学旅行に向けての説明や話し合いが行われていました。3年生の修学旅行は5月半ば。早速いろいろと取りかからなければなりません。6時間目には大会議室で中学生集会が行われました。昨年度から校則の見直しを進めてきた本校ですが、昨年度の清泉会(生徒会)執行部を中心に、先生方、保護者の方も一緒に練り上げてきた「質実剛健Jr.」についての発表と説明を清泉会生活委員長の3年黒葛原漣さんが丁寧に行いました。最後に清泉会会長の3年・中田希來さんが、「(高校に進学して実際は中学校の校則は関係のない)現高校1年の先輩方も一緒になって、一生懸命考えました。皆さんの意見も反映していると思います。だからこそ、みんなで作り上げたこのルールをみんなで守っていきましょう。」と話しました。新1年生の新しい風。そして、新しく示された「質実剛健Jr.」が巻き起こす新しい風。その風に乗って、よりよき未来に向けて舞い上がりたい、そう思いました。

 

 

 

 

 

 

第15回入学式~ようこそ泉ヶ丘へ~

やさしい薄青色の空とやわらかな陽光が泉ヶ丘全体を包んでいる4月10日(水)の朝。8時近くなり、だんだんと新入生の姿が増えてきます。さんざめく体育館前、少し緊張気味の生徒もいます。新1年生2年生が案内して教室に向かいました。2年生もとても嬉しそうです。

 

教室では担任・副担任の先生が待っています。1年生は入場の仕方や入学式の流れ、その後の活動等の説明を受け、体育館前に移動して待機。「新入生入場」の声と吹奏楽部の演奏にのって中学1年生を先頭に入場し、会場は一斉に拍手。いよいよ第15回入学式が、高校第79回入学式と共に始まりました。呼名点呼では、担任の先生の呼名に対し、どの生徒も元気よく返事をし、起立していきました。校長先生が中学生40名、高校生284名の入学の許可をされ、計324名がはれて泉ヶ丘の一員となりました。校長先生の式辞。125年の歴史と伝統のある泉ヶ丘で、今年の入学生はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)1期生という新たな歴史を刻む生徒たちとなること。キーワードは「探究心」と「レジリエンス」。さまざまな体験を五感で捉え、培った知識や技能を応用し、しなやかに折れない心で未来に向けてひるむことなく挑んでいってほしいこと。そしてそれは「見えないけれどいくつもの優しい手」が添えられてきてできたことで、これからもその手が支えてくれていることに感謝の気持ちを忘れず、今度は自分自身が誰かを支え誰かを思いやる「優しい手」の持ち主、真の大人になろうということ。最後に、校内からいつも生徒を見守っている二つの木を紹介され、冬でも花を咲かせる梅の木のように困難に負けず強い意思をもち学問に挑む(レジリエンス)心をもち、長い年月をかけて生長していく楠の木のように、生涯にわたって学び続けていく(探究心)姿勢で毎日を充実させ未来を切り開く人として成長してほしいと結ばれました。新入生代表宣誓では、中学生代表の築地咲樹さんが高校生代表と一緒に息を合わせて堂々と宣誓しました。入学式を終えて、次は対面式です。新入生と在校生が向き合って、生徒会長が歓迎の言葉を、中学生代表の久保瑛尊さんと高校生代表が、それぞれ挨拶を述べました。久保さんは自分の今の気持ちやこれからの学びへの思い、先輩方への言葉などしっかりした言葉で発表しました。

 

 

 

入学式が終わり、退場してほっとした表情の1年生たちは、中庭で写真撮影。保護者も入った写真もあり、和やかな雰囲気でした。その後、学級で最初の学活。先生方の紹介、学級開き……。「学級全員にとって居心地のいい場所」をつくっていこうという先生の思いが学級に広がり、学級は温かい優しい空気に満ちていました。新入生の皆さん、今日から泉ヶ丘の一員です。みんなで「優しい手」をもって一緒に進んでいきましょう。

 

 

 

入学式に備えて3年生が準備~1年生の入学を心待ちにしています!

4月9日(火)の始業の日は一日の日程が盛りだくさん。新任式や始業式・中学生集会などが終わった後は、学活が行われ、2・3年生学級組織等の係決めに取りかかっていました。3年生7時間目1年生の入学準備を行いました。教室に教科書類を運んだり、配付物を机の上に設えたり、名前のシールを貼ったり、黒板や後ろの掲示板、廊下の窓を飾ったり、一生懸命働きました。みんな、仕事をしながら笑顔です。協力してあっという間に準備終了。それも、大専心(大清掃)のときに速く済んだ2・3年生が、教室を清掃したり靴箱近辺を清掃したりしてくれたことが大きな助けになりました。明日は、2年生案内係を務めてくれます。2年生も3年生も1年生の入学を心待ちにしています。体育館に行ってみると、高校生が出席人数の多い入学式会場を手際よく作り上げてくれていました。見えないところで働いてくださる先輩方に感謝したいと思います。その会場を使い、明日の宣誓や対面式の挨拶のリハーサルも行われました。中高生の4人の代表の発表も楽しみです。泉ヶ丘全体で新入生を待っています!