学校の様子

12.3mの屋上へ~小中地区合同避難訓練~

11月4日(金)、地震津波の避難訓練を行いました。4月に中学校独自でも行っていますが、今回は小学生や地区住民の皆さんと一緒に訓練しました。

まず、中学校に常備しているライフジャケットと非常持ち出し用のリュックを準備して、小学校へ向かいました。

小学生、中学生、地区住民の方約20名が集合しました。

小学校教頭から、想定した震度や津波の高さの話があったあと、小学生から避難開始です。

屋上までの階段は、小学低学年やお年寄りの方にはひと苦労で、5分ほどかかりました。

屋上では、熊野江海岸で津波が起きた場合、最大で9mに達すると消防本部の方からお話がありました。

この屋上は12.3m。ここまでくればひと安心できる場所です。

「もし、大事な人がタンスの下敷きになっていたら、あなたはどうしますか?」

「周りの人に助けを求めます。」と中1男子が答えました。

「それも一つの正解です。防災に正解はないと言われるが、だからといってその人の手をぎゅっと握っているだけではよくない・・・。 こういった状況を作らないために、家具を固定しておくとか日頃から危険箇所を点検するとかしておくことが必要です。」と市危機管理課の回答があり、うなずく生徒たちです。

さらに、評議員(兼民生児童委員)や小学校校長からも講評をいただきました。

「笛を日頃から身に付けていると、いざと言うときに役に立つと訓練時に聞きました。私は常に携帯しています。みなさんも自分でできる防災を心がけましょう。」

「1月に大きな地震がありました。それも夜中でした。怖い思いをしたことが記憶に新しいことでしょう。何か怒ったときに、この訓練が役立ちます。」

実際に屋上に上がって体感した高さ、講評で聞いたお話、これらを生かして防災意識を高めたいと思った訓練でした。

訓練後、報道の取材にしっかり答える生徒会長の姿に、家族、友達、地域を守りたいという思いを感じました。

気持ちいい秋空に、地震津波のない穏やかな日常が続きますように、とお願いしました。