主催大会の様子

2022年3月の記事一覧

第16回 宮崎県ロボット競技大会 新人戦

 今日(3月19日)は、「第16回 宮崎県ロボット競技大会 新人戦」を県内4校(佐土原・宮崎工・小林秀峰・都城工)をオンラインコミュニケーションツール Zoom でつなぎ、開催しました。

 今回はメイン会場を佐土原高校電子機械科実習工場内に設置し、来賓として、県教育委員会高校教育課指導主事、工業部会会長、佐土原高校校長にご列席いただきました。

全景1全景2
 昨年度の同大会では、初めてオンラインでの開催を行い、「来年は集合して試合をし、同じ空間で一喜一憂したいね」と願っていましたが、1年後も変わらず、新型コロナウイルス感染症の影響は残ったままでした。

 宮崎県は最近までしばらく「まん延防止法」が適用されていたことから、1・2年生を対象としたこの新人戦用のマシンを作るには十分な部活動(製作活動・練習)ができませんでした。そのようなことから、本来開催予定でした12日を1週間だけ延期して、練習・調整の時間をとり、本日開催となりました。

 

 今回の試合も、このような事態を想定し、本年度の全国大会での競技内容のオマージュ的な内容(コートの再利用、難易度を少し下げ、追加機構等が必用になり、既存マシンの完全流用ができない内容)とし、マシンを戦わせるような対戦型ではなく、決められたものを、制限時間3分内に所定の場所へ納め、その得点と速さで勝敗を競う形としました。
 1チーム2回のチャンスがあり、得点の高いほうがチームの得点として残されます。
 1チームごとに中継会場を切り替えるには時間がかかりますので、今回は、1回戦 小林秀峰4チーム→佐土原5チーム→都城工業1チーム→宮崎工業3チーム というように、学校単位で試合・中継を行い、次の学校へバトンタッチしていくという形で2回戦を行いました。

 

  ネット中継で画面上で見るスタイルですが、なんだかビデオゲームを見ているような感覚で、他校のマシンの動きに思わず「おぉぉ」と声が出る場面もありました。

 

 今回もロボット指導担当者会の知恵と工夫で、本大会を開催することができました。逆境の時に、どうすればできるか?それが「創造力」だと思います。コロナ禍を逆手にとって、新しい形を作っていく。良ければコロナ後も継続していけばよいですし、いまいちであれば1つの経験として取っておけばよいと思います。

閉会式1閉会式2閉会式3閉会式4閉会式5閉会式6

 上記写真は閉会式の一コマです。会長が普通に話しているように見えますが、少しずつ引いてみると、ネット配信大会ならでは?!という仕組みも。。。コート全景が見えるように脚立の上に固定されたWebカメラなので、きっと外から見た人は「脚立に話しかけている・・・」と見えたかもしれません。

 本来の「大会」ならば、4Kビデオカメラやカメラスイッチング、マイクといった立派な機材も準備して行うべきなのでしょうが、今回の大会の第一はコロナ禍にもかかわらず一生懸命製作した生徒作品の披露の場の提供と4校でそれが共有できればよいという指導者の先生方の知恵と工夫の手作り大会であることは、この様子でうかがえるかと思います。

 

 生徒の活動が当たり前に行えるように、これからも知識と技術を使って、日常の教育活動を取り戻せたらと思います。

 企画・運営を行ったロボット指導担当者会の皆さん、短期間に素晴らしいマシンを作り上げた生徒の皆さん、ありがとうございました。

 

【結果】

  学校名 ロボット名 1回目 2回目
小林秀峰 一路邁進 30点 100点  
小林秀峰 山溜穿石 110点 150点  
小林秀峰 杯中蛇影 60点 100点  
小林秀峰 秀20MW試作2号機 170点 150点  
佐土原 150点 100点  
佐土原 TAKETHAN 200点 100点 準優勝
佐土原 ナマズ 75点 150点  
佐土原 アームハンマー 150点 200点 準優勝
佐土原 FLAT_WING 285点 285点 優 勝
10 都城工業 都工エスポワール2号 0点 50点  
11 宮崎工業 愚公移山 65点 180点  
12 宮崎工業 The first robot 35点 35点  
13 宮崎工業 奇跡(ギャンブラー) 0点 10点