2023年10月の記事一覧

第一回指導教諭授業公開(外国語科)

本日の午後に、第1回目の指導教諭の授業公開がありました。

6時間目に、5年1組の子どもたちが、津曲指導教諭とカナダ出身のALTステファニー先生と共に外国語科の授業を行いました。

 5年生は、My Hero(あこがれの人をしょうかいしよう)という単元の学習に入り、この時間が初めての時間でした。指導者から“Who is your hero?”という問いかけがあった後、単元のゴールイメージを共有するために、お手本となる発表を子どもたちが英語で聞く場面から入りました。

 指導者のあこがれの人は、昨年度まで音楽専科として7年間もの間勤務した、小松原藍嗣(あいし)先生でした。発表の中で紹介されたピアノをスラスラと弾く小松原先生の動画を観た瞬間、子どもたちから驚きの声があがりました。

 その後、聞いた英語をもとに、子どもたち同士でペアをつくり、それぞれのタブレットに送られてきた、子どもたちがよく知っているアニメのキャラクター(サザエさんやドラえもん、桜木花道など)のリストを活用しながら自分の好きなキャラクターを紹介し合うという「言語活動」を通して、まずは一回自分なりに伝え合うことに挑戦しました。

 ちなみに、「言語活動」とは、「英語を用いて自分の思いや考えを伝え合う活動」のことであり、国の学習指導要領で最も大切にしながら指導をしてほしいと言われている指導のポイントになります。

子どもたちは、はじめてなので、たどたどしいながらも、ゆっくりと少しずつですが、“This is Draemon. He can fly very well. I like Draemon.”のように、新たに学んだHeという語句やcan fly very wellやI like~既習の表現を使いながら伝え合いました。

「まだ言えない」「最初が分からない」など、子どもたちからつぶやきがでましたが、この状況こそ学びにはとても重要で、ここで初めて、「自分は何が英語で言えるのか」「どの部分がまだ言えないのか」をはっきりとさせることができ、ここで初めて、何をこれから学んでいけばいいのかを子ども達は認識することができます。「メタ認知」が働いていると言えます。

今度は、ALTのステファニー先生のあこがれの人の紹介を聞き、「最初は英語で何と言って紹介すればいいのか」「Heで本当にいいのか」など、聞く視点をもちながら意識して聞くようになりました。

子どもたちは、ステファニー先生のあこがれの人は、裁縫がとても得意なお母様であることを知るとともに、どうやらHeだけではなく、Sheという表現もあり、使い分けていることにも気づくことができました。

その後、もう一度、ペアの友達に、好きなアニメのキャラクターを伝え合う「言語活動」を通して、1回目より話せるようになった子どもたちがほとんどになりました。

子ども達の満足そうな表情が印象的で、来週からの授業もとても楽しみなりました。

授業の後は、日向、延岡、諸塚など様々な小学校から参観に来てくださった先生方、そして本校職員数名も交えながら授業研究会を行いました。先生方と外国語の指導の在り方について共に考えることができ、大変貴重な時間となりました。

 

駐車場整理から司会進行、そして片付けまで、北部教育事務所の原田主幹、緒方指導主事にもご協力いただきました。本当にありがとうございました。

第2回の授業公開は、12月15日(金)の午後を予定しております。