宮崎県(みやざきけん) 日南市立(にちなんしりつ) 吾田東(あがたひがし)小学校のHPです!

コマ回し

 今週の火曜日は、一年生がたくさんの地域ボランティアの協力を得て、昔遊びの体験学習を行いました。こままわし、竹馬、だるま落とし、折り紙などです。考えてみれば、パッチン(日南市あたりではなんと言っていたかはわかりませんが)は、なかったですね。私どもは、小学生の頃、子供向けのテレビ番組も少なく、ゲーム機も出現しておらず、近所の子どもたち(男は男どうし。女は女どうし。この表現も今は気を遣います)が集まって、実に様々な遊びをしておりました。勿論その日何をやるかを決めるのは、上級生です。私が最も気に入っていたのは、長方形の分厚いカードを、たたきつけた風圧で相手のカードをひっくり返すパッチンです。私の場合自分が強いからではなく、パッチンの表面に印刷されている怪獣やヒーローの図柄に魅せられていたからです。取ったり、取られたり、必死にパッチンを地面にたたきつけていました。「ワヤク」「ホンキ」「足かけあり、なし」「大丸(丸形のパッチン)禁止」「折り曲げ禁止」とかあって、パッチンをめぐる騒動や喧嘩は、ふだんは仲が良いのに日常茶飯事でした。自分の愛するパッチン(カード)を取られた時のショックは、涙がでるほどショックでした。勿論コマ回しもすごく流行りました。学校のコマは木製で、しかも太紐でびっくりしました。昔は軸は鉄心で、紐も細い網紐を使っていました。コマを投げて、紐を引っ張りすぎたため、お互いに誰や彼やの頭にコマの鉄心がぶつかることがありましたが、あまり問題になることはありませんでした。先日の一年生の体験学習の折、私も投げてみましたが、そもそも朝の立ち番で手がかじかんでうまく巻けず、投げてもひっくり返ったり、すっぽぬけたりして失敗もありました。それを尻目にボランティアのF先生や消防士Nさんは、はやぶさなんかをやったりして、上手に見本を見せておりました。少し悔しかったです。後日、一年生が「校長先生、テレビに出ちょったよ」と言ってくれました。どういう不器用な姿をさらしたかと苦笑いしました。