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by校「校長3度の涙の理由」005

先日、交通事故が下校中に発生しました。

青の横断歩道を渡る子どもさんに車が接触するという、恐ろしい事故でした。

 

幸いにも、子どもさんは、軽症ですみました。

翌日は、各学級で、「青でも車が進入することがある」ということ、そして、

横断歩道では、手を挙げて左右を確かめて渡ること」を、しっかり、指導していただくよう、お願いしました。

 

さて・・・。翌日の下校時。

先生方は、お忙しいから。校長が、歩道で現場指導しよう・・・と。

そう思い、学校を出ると・・・。

なんと、お忙しいのに・・・。

校門でお二人、先生が・・・

手を挙げて左右を確認して帰るのよ!

と、熱く子どもたちに語っておられるではありませんか!

Σ(・□・;)

さらに。

校長が、少し進むと、次の信号のない横断歩道で。

ある先生が。

「小さな横断歩道でも手を挙げて、右見て、左見て、だよ。」

「ほら、停まっていただいた車にお礼だよ。」

「ありがとうございます!」

嬉しいなあ、お願いもしていないのに、こんなにたくさんの先生方が・・・。

校長、涙が出そうでした。

さらに、進むと。

手押し信号の横断歩道にも先生が・・・。

子どもたちもお見送り、嬉しそうです。

「先生、ありがとうございます!

「気を付けて、帰るんだよ」

「はーい!」

青でも、左右確認、手を挙げて。

さらに。

校長が先に進みますと。

なんて、素直な子どもたちなんでしょ!

もう、誰もいなくても

横断歩道のない交差点でも。

手を挙げて、右よし、左よし、やり始めました。

先生方のご指導もよかったのでしょう。

でも。

教えられたことを、きちんと守る。祝吉っ子。

校長の目から、涙がこぼれました。

・・・えらい!

そうだよ、そうやって、自分たちの命は、自分たちで、守るのだよ。

さあ、そろそろ、事故現場に到着です。

え!

なんと、そこにも、すでに先生が立っておられました。

はい、停まって。

手を挙げて!

つまり、この子どもたちは、この現場指導を、今日だけで4回も受けたことになります。

すばらしい・・・。

指示がなくても、率先して、主体的に動く先生

そして、それを素直に受けとめ、きちんと約束を守る祝吉っ子。

この信頼関係において、祝吉小は、よい学校であり続けているのですね。

みんな、気を付けて帰るのですよ。

私たち、先生は、君たちを守るために。

精一杯、がんばります。

大好きなあなたたちの命を守るために。

しっかりついておいでね。

この子たちの、帰りゆく立派な姿を見て校長は今日、3度目の涙をぬぐいました・・・。

by 校長