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by校「デジタルな協働学習」009

グループで意見を交流させるために、昔は、ホワイトボードや付箋紙などを使っていました。

今は、クロームブックが、協働学習を、強力にサポートします。

6年生、社会科。

一枚の絵を見て、気づいたことを、話し合います。

「この絵を見て、気づいたことを、まとめよう。」

さあ、昔なら、すぐに手を上げて、発表していくというスタイルが取られていました。

しかし、すぐに手を上げさせると。

発表意欲のある子どもだけの授業になってします。

自分の気づきが「教えられて」しまい、気づきにならない。

結果、面白くない受動的な授業になってしまう。

 

これからの授業は、誰一人取り残されない、授業を展開していなくてはいけません。

みんなが、参加して、みんなが、考える授業を実現させなくてはなりません。

そのためには、子供たちの同士の意見を「可視化」することが大切です。

 

例えば、こんな風に。

この友達の画面と隣の友達の画面は、同じものです。

ループの友達で、画面を共有して、気づいたことを書き込み。

それを、整理していっているのです。

子どもたちは大いに意見をやりとりしているのですが。

ほぼ、会話がない、画面上の協働学習が進められているのです。

例えば、この2名は、同じボード上で協働学習をしていますが。

その斜め後ろの子どもさんも、同じボード上で、意見交換をしています。

子どもたちは、カチャカチャと、キーボードを叩きながら、デジタル付箋紙を並べ直しているのです。

 

もちろん、中には、アナログな交流活動も出現します。

ねえ、これさあ、こっちに入るんじゃない?

こんなアナログな交流シーンが出てくるのも、

子どもたちが、真剣に、学習に取り組んでいるから。

見ていて、微笑ましくなります。

さて。

ほぼ、グループの意見はまとまりました。

先生が指示を出されます。

「では、グループで出された意見を発表してください」

協働学習でまとめられた、グループの意見は、

今度は、元気の良い声による発表で、

黒板に飛んでいきます。

グループみんなが、自分事として、この発表内容を誇らしく思うことでしょう。

先生は、あくまでも、子供の協働学習を整理する。

コーディネーター。

次の発表者。

徐々に、意見が発表され。

黒板が埋まっていき。

子供の意見で、黒板が、埋められていく授業。

これも、立派な、子供が主役の授業。

最後の、子供たちの気づきは、高床式倉庫

なるほど、こんな家、今は見ないよね。

床が高くなっているよね・・・。

よく気づきましたね。

発表者に、大きな拍手が送られていました。

 

クロームブックのジャムボードという共同編集アプリを活用した授業。

デジタルな協働学習。

 

10年前に、こんな、とんでもない、グループ学習ができる日がくるって、誰が想像したでしょう?

 

そして、10年後の小学生は、何を使って、どんなお勉強をしているのでしょう?

 

by 校長