「横市の子供の声を聞く会」・・・たくさんの方々に知っていただきたい意見
7月8日(土)は、横市地区青少年育成協議会主催による「横市の子供の声を聞く会」が開催されました。
横市地区の小学校2校と中学校1校の代表児童が、意見発表をする会です。
この会には目的があります。次の通りです。
「横市地区の児童生徒が、日ごろ感じていることや将来の夢などについて広く社会に訴えることにより、社会の一員としての自覚と責任感に目覚めるため」
どの発表も、高いレベルでこの目的を達成しているのではないかと感じました。
本校の代表児童の作文を紹介します。
たくさんの子供や大人に聴いていただきたいと思える素晴らしい内容でした。
意見発表後に、西小学校の校長先生が講評をしてくださいましたので、あわせて紹介いたします。
今日は、5年生代表の中尾啓一さんの作文を紹介します。(6年生代表の作文は明日紹介します。)
平和を守るために、ぼくにできること
都城市立 明和小学校 五年 中尾 啓一
ある国の人たちに、ある質問をしたとき、次のような答えが返ってきたそうです。
「家族が安全なとき」
「学校に行けること」
「ぐっすりねむれること」
中にはこんな答えもあったそうです。
「そんな言葉は、意味が分からない。」
どんな質問をしたと思いますか?
先ほどしょうかいした答えは、「平和とは?」という質問をウクライナの人々にしたときに返ってきた答えです。
僕は、「平和とは?」と聞かれたとしたら、
「差別や戦争などがなくなって、ひとびとが安心して生きていけて幸せにくらしていくことがつづいていくこと」
と答えていたと思います。
この答えもまちがえではないと思います。しかし、先ほどの答えを聞いたとき、僕にとって、あまりにも当たり前のことすぎて、びっくりしました。
平和ではなくなることが、わたしたちの生活から多くの当たり前をうばい去るということに、あらためて気づかされました。
今、ロシアとウクライナが戦争をおこしていて、いつか日本にえいきょうをおよぼすかも分からないし、最近は、北朝鮮がうったミサイルが、いつ日本におちてくるか分からなくなっています。いつ平和がくずされるかも分かりません。
歴史をふり返ってみても、人間は戦争をくり返しています。同じあやまちをくり返す弱い生き物だと言えます。だからこそ、当たり前の日々をみんなで守っていく努力をしていかなければ、平和はかんたんに失われてしまいます。
ウクライナの戦争を終わらせる力は、ぼくにはありません。でも、平和を守ることならできそうな気がします。平和を守ることは、当たり前を守るということです。
そこで、ぼくの生活の中にある当たり前を考えてみました。
たとえば学校の生活の中にある当たり前です。
〇人の話をしっかり聞く
〇みんなで使うろうかは静かに歩く
〇トイレのスリッパをならべる
人の話をしっかり聴くことは、相手を大切にするということです。相手を大切にする人が戦争をおこすはずがありません。
みんなで使うろうかを静かに歩くということは、自分勝手をしないということです。自分勝手でない人は、自分だけの正義で相手をきずつけたりしないはずです。
うまくおりあいをつけて、おたがいに少しづつがまんして争うことなく生活していけると思います。
トイレのスリッパをならべるということは、次使う人への思いやりです。思いやりのある人が、戦争なんてするはずがありません。
このように考えると、ぼくらが学校生活の中で当たり前のようにがんばっていることは、平和を守る力をつけることにつながっていると言えると思います。一人一人がもつ力は、小さくても、みんなが気持ちよく生活するための当たり前を守る行動がつみ重なれば、ぼくたちの平和は、ずっと続いていくと思っています。
これからも、当たり前をしっかりやっていきます。
この発表に対する講評を紹介します。
中尾さんの発表は、最初に質問に対する答えが出てきて、「どんな質問をしたんだろう」と興味をもって聞くことができました。その質問は、ウクライナの人々に「平和とは」という内容でした。
中尾さんは、平和について、「当たり前」をキーワードに自分にできることを考えています。
学校生活の中にある「人の話をしっかり聞く」「みんなで使うろうかは静かに歩く」「トイレのスリッパをならべる」という3つの当たり前から、平和の考えが深まっています。
「話を聴く」ことからは、相手を大切にすること。「廊下を静かに歩く」ことからは、自分だけの正義で相手を傷つけないこと。「スリッパをならべる」ことからは、思いやること。
学校生活の当たり前を平和を守ることにつなげ、最後に「これからも、当たり前をしっかりやっていきます。」と締めくくった言葉に、意思の強さとたくましさを感じました。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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