学校の特色

心くばり

 心は見えないけれど、心くばりは見える。思いは見えないけれど、思いやりは見える。随分前になりますが、テレビで流れていたACジャパンのCMで出てきたフレーズです。最近ふと、このCMを思い出す出来事に出会いました(*^▽^*)

 本校にはSSS(スクール・サポート・スタッフ)として、南九州大学の学生さんが日々来てくれています。プリントの印刷や丸付け、コロナ予防の消毒等々、様々なサポートをしてくれます。私も学校便りの印刷などでとてもお世話になっています。本当にありがたい存在で、感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ある日のこと!SSSの学生さんが2年生の図画工作で使う、多色刷り版画のローラーを入れる箱づくりをしてくれていました。元々ローラーが入っていた箱をそのまま使っても良かったのですが、取りやすく、見えやすくしてほしいという要望に応えて、見事なローラー入れを作ってくれました。

 これには様々な工夫が施されています。先ずは、箱を半分に切断し、取っ手が見えて、取りやすくしていることです。そして、赤専用、緑専用など、どのローラーでどの色を使うのかが一目で分かるように、その色のテープを貼っています。これだけでも十分すぎるローラー入れなのですが、驚いたのはここからです。SSSの学生さんは、切断した箱の切り口にまで心を配り、このままだとケガをする子どもがいるかもしれないと、切断面をテープでコーティングしてくれたのでした(*^▽^*)

 小さな優しさですよね。そこに気づける素晴らしさを感じました。彼女は4月から教師として、どこかの学校の教壇に立つ予定です。きっと子どもの気持ちにしっかりと寄り添って支援ができる先生になることでしょう。ちょっと心が温まる出来事でした。学生さん!ありがとう<(_ _)>