学校の様子

地域を知る事業

 8月5日(月)に、今年度高崎町に赴任してきた小中学校の先生方を対象とした「地域を知る事業」が行われました。これは、高崎地区まちづくり協議会が主催となって行われているもので、10年目(3回はコロナで中止、実質7回目)を迎えるそうです。解説に、文化財課から2名来ていただきました。高崎町のバスで3か所を巡りました。

 初めに、「観音瀬」に行きました。都城盆地から日向灘へ大淀川を使って船により荷物を運んでいましたが、この観音瀬は急流で険しく船を降り陸路で運ぶしかなかったそうです。それを解決しようと都城島津家22代当主島津久倫が命を出し、岩を開削して水路を完成させたものだそうです。

 次に、「高崎町古墳群(塚原)」に行きました。下から見るとわかりにくいですが、1号墳は前方後円なっており、宮崎県内で最も内陸にあるものだそうです。高さも5mほどあり、小高い山のようでした。地下式横穴墓の説明などもありました。説明の後、実際に古墳に登ってみましたが、きれいな風景を見ることができました。

 道中、縄瀬小や笛水小中の工事の際に見つかった遺跡・遺物の話や、たのかんさあの話もありました。

 最後の見学地は「東霧島神社」でした。2班に分かれていろいろと説明していただきました。初めに、県指定文化財の梵鐘を見ました。これは宮崎県内で2番目に古いものだそうです。石工が堀った手水場もありました。それから、スパッと三段に切れている神石がありました。伊弉諾尊の涙が固まったものとして伝えられているそうです。そして、鬼が作ったと言われている階段「振り返らずの坂」を上りました。200段ほどありましたが。振り返らずに上り切ると願い事がかなうという説明を聞き、先生方、がんばって上っていました。上には境内があり本殿がありました。龍の頭の形をした杉の木や竜神太鼓もありました。

 専門家と一緒に回ると、普段何気なく見ていることでも深く理解することができました。赴任している地域について知ることはとても大切だしとても楽しいことだと実感できました。計画してくださった高崎地区まちづくり協議会の皆様、文化財課の皆様、どうもありがとうございました。