本校校区は、尾鈴山山麓の広大な大地にあり、名貫川沿いおよびその扇状地の山手は在来の集落であり、農林業の家庭が大部分であった。これに戦後、旧落下傘部隊等の跡地に海外引揚げ者および県外からの開拓入殖者地区が加わった。名貫川沿いは、主として稲作地帯および園芸関係の農家、開拓地は主に、畑作・畜産の専業農家である。

　本校校区は、明治６年から明治３３年４月まで黒岩小学校が設置されていたが、明治３３年４月、川南小学校に合併されて以後は、都農町轟分校に通学していた。

　戦後開拓入植により、児童が急増したため、応急的に旧軍の兵舎を移転し、海外引揚げ児童川南分教所として川南小学校の分校が開設された。その後、地区住民の強い要望により、昭和２２年９月１日、川南村立山本小学校として、学級数８、児童数２９７名でスタートした。

　昭和３４年度には、児童数が５１６名を数えたこともあったが、その後徐々に減少の一途をたどり、昭和５２年度には、１４７名にまで減少した。以降、徐々に増え２００名台まで増加したが、その後徐々に減少の傾向が続き今日に至る。令和６年度は、児童数７７名である。