学校の様子

第1学期終業式

7月20日()は終業式でした。校長先生のお話の後、児童代表の作文発表があり、1学期にがんばってきたことをみんなで確認しました。式の後、夏休みを前に「命を大切に」と題して「エンダン・アルピンさん」の話をしました。

 エンダンさんは、インドネシア人で平成184月に来日し、細島漁協の漁業留学生として働いていました。海軍に入ることが夢で、そのための支度金を稼ぐためやってきたということです。当時は本校の神﨑勇輔さんの指導を直接受けていたとのことでした。ところが1年後の平成19811日、休暇中に友人と訪れた伊勢ヶ浜海水浴場で、女子中学生2名が離岸流にさらわれているのを見てサーフアー達と救助に向かいますが、潮の流れが速くて、途中で波にのまれてしまい帰らぬ人となってしまいました。

エンダンさんが泳げなかったのに海に入った理由は、父親に子どもの頃から「困っている人がいたら助けてあげなさい。」という教えを受けていたからということでした。児童には、自分の命をかけたエンダンさんの尊い行動に対し敬意を払うとともに、かけがえのない命だからこそ大切にしていこうと話しました。何年経っても忘れてはならない出来事だと思います。当時の関係者の皆様方にとっても本当につらい出来事だったと思います。

海や川の事故だけでなく交通事故等にも十分に気を付けて、安全で楽しい夏休みにして欲しいと職員一同願っています。2学期の始業の日には全員が元気な姿を見せて欲しいと思います。
【校長先生のお話】


【児童代表作文発表】


【エンダンさんの話】