寺迫小ブログⅡ(R4.4~   )

思いをつなぐ希望の灯に寄せて。。。

 

12月10日(日)の夕方、希望の灯(あかり)が学校にともりました。

 

 

寺迫小学校の4区公民館(高松区、宮ノ下区、落鹿区、寺迫区)が、公民館の垣根を越え、4区の住民が連携して学校のグラウンドにイルミネーションをともしてくださいました。 

少子高齢化や人口減少が進む中、地域に活力をとの思いを込めて寺迫小学校区地域活性化協議会の方々が中心となって、今年も学校のグラウンド南側にイルミネーションを設置してくださいました。この日、ともったイルミネーションに、来ていた子ども達はうれしくて光のトンネルを何度もくぐってはまたくぐりを繰り返していました。きっと設置された方々も子ども達のこんな姿を楽しみにされ、また喜んでおられたことと思います。

 このイルミネーションは、年が明けた1月6日までともされるそうですよ。冬の夜に輝く希望の灯(イルミネーション)を機会があれば、ぜひご覧いただければと思います。

 

また、同じく12月10日(日)の19時からは、「思いをつなぐ夕べ」として、

第1部では、かたりべグループ「南の風」の常盤 泰代様による平和への思いを込めた講話を、

第2部では、安慶名さつき様による「島唄三線ライブ」が開催されました。

第1部の常盤様の講話では、戦時中に沖縄からこの寺迫の地域に疎開することになった子ども達の交流の様子、そして戦後何年も経った再会の様子などを、戦時中の厳しい生活の様子と絡めながらお話しいただきました。常盤様には、11月にも6年生の社会科の授業の外部講師として来ていただいています。

実はこの寺迫の地域には、戦後になっても戦争の爪痕が影を落とした悲しい歴史があります。戦争が終わった翌年、学校帰りに手りゅう弾を見つけて遊んでいた子ども3人が命を落とすという痛ましい事故の記録とその石碑が残されています。

 戦争が終わって80年近くが経とうとしている今、戦争がもたらす悲しさや虚しさと平和への願いを語り継いでいくことは、私たち戦争を知らない世代に託された使命であり、大切なバトンです。このバトンは、決して落としてはならないものだと思います。

 

第2部の「島唄三線ライブ」では、三線の音色が寺迫小の講堂に心地よく響きました。

三線の音色は、南国沖縄の映像を思い浮かべさせてくれます。(行ったことないけど!)

途中途中に自己紹介や常盤様との縁だったり、ご自身が聞いた戦争の話であったり、宮崎の感想だったりを

話してくださいました。

少しずつ場も盛り上がってきて、最後の「島人ぬ宝」の弾き語りでは、

一緒に歌ったり、「イヤサーサー」と合いの手を入れたり、指笛を入れる人がいたりと大変な盛り上がりで会場が熱気に包まれました。

寺迫と沖縄、常盤様と安慶名様、

約80年近く前の交流が紡いだ縁が、この日の講話と演奏会につながりました。

不思議な縁ではありますが、平和への思いを乗せた素敵な音色が外のイルミネーションをより幻想的に感じさせた夜でもありました。

 

4区公民館の実行委員会の皆様、常盤様、安慶名様、素敵な時間と空間をありがとうございました。

日本がいつまでも平和な国でありますように。そして、

宮沢賢治は言いました。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない」と。

いつか地球上から争いが消えて平和な星となりますように。