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もぐらうち

小正月である1月14日は伝統的に「もぐらうち」が行われます。

尾向地区では、地域ごとに子どもたちが家々をまわります。棒にワラを巻いたもので地面をたたき、もぐらを追い出します。五穀豊穣や無病息災を願う行事で、九州地方で広く行われているようです。子どもたちは地域内の家々をまわり、お礼にお菓子などをもらいます。かかえきれないほどのお菓子をもらうようで、子どもたちがとても楽しみにしている行事のようです。

校長住宅にもかわいい子どもたち(小学生と幼児)9名が来てくれました(写真)。

校長住宅のある尾前(おまえ)地区では「しゃーえんばたけのもぐらうち、東の方から来る鳥は、おっとりめっとりてらほうほう。」というかけ声をかけながら地面をたたきます。

他の地区は、それぞれかけ声が違うようです。子どもたちに聞いてみました。微妙に違いがあっておもしろいですね。(子どもたちの記憶にもあいまいなところがあるので正確ではないかもしれません。300けんか長さを表すか不明です。違う意味かもしれません。いずれにしても、大昔から受け継がれているかけ声だと思います。)

追手納(おてのう)地区「今年(こんねん)正月14日のもーぐらうち、もーぐらうって祝いましょう。祝いの国から300けんの倉を建て、銭(ぜに)出すかー、餅出すかー、だーさんもーにゃーねーつむぞ。」

日添(ひぞえ)地区「今年(こんねん)正月14日のもぐらうち、もーぐらうって祝いましょう。祝いの国から300けんの倉を建て、餅出すか銭(ぜに)出すか、だーさんもーにゃねーずむぞ。おっとりねっとりとらほうほう。」

日当(ひあて)地区「もーぐらうち、もーぐらうーち、もーぐらうって祝いましょ。今年(こんねん)正月14日のもーぐらうち、祝いの国から300けんの倉を建て、おっとりめっとりとらほうほう。」

水無(みずなし)地区「かんぼうや、かんぼうや、とっとりめっとりてらほうほう。東の方からくる鳥は、かんぼうや、かんぼうや、14日のもーぐらうち、もぐらうって祝いましょう。祝いの国から300けんの倉を建て。もーちだすか、金出すか、さーさーもーなめぐるぞ。」

※ 地理的には、追手納・日添・日当地区がわりと近く(向山地区)、尾前と水無が近いです。