学校長あいさつ
ホームページ リニューアルにあたり
設置され115年あまりの本校の歴史は、大半は銅鉱を産出していた槙峰鉱山とともに歩んできたと言っても過言ではありません。ピーク時には788人にも達した児童数も、閉山から45年経った現在19名となり、全複式学級となっています。 

 

 
 子どもたちは、恵まれた自然環境の中、地域の方々に見守られながら本校に通っています。子どもたちを取り巻く社会環境は、めまぐるしく変化し、将来の見通しが分かりづらくなっていますが、どんなに社会が変化しようとも、それに対応できる力を子どもたちに付けさせるのが私たち大人の仕事と考えています。
 「学習」「体」「こころ」のそれぞれについて「自信」をもたせることを念頭に置いた教育をすすめていきたいと考えています。
 
平成26年度から北方地区の小学校4校、中学校1校は統合され、小中一貫校が設置され開校することになり、本校はその長い歴史を平成25年度で閉じることになります。私自身も閉校とともに定年退職になります。1年あまりですが、子どもたちに様々な力を付けさせ、自信をもたせるために残された時間、精一杯、力を注いでいきたいと思っています。

                                        延岡市立美々地小学校
                                               校 長  松﨑 光彦

学校の教育目標
本年度の学校経営
(1) 学校経営の基本理念
 学校を経営するに当たっての基本的な理念として次のように考える。
     教え はぐくみ 育てる知・徳・体のバランスのとれた教育の実践
 「教育」は、まさしく教え育む営みである。この原点に戻って教育活動を展開することは、価値観の多様化する現代社会にあってまさしく教育の出発(たびだち)である。
 「教え」とは、読み・書き・計算などの知的な面や思考力・判断力などの能力的な面を教えること、思いやりや協調する心などの徳の部分を教えること、体力づくりや健康・安全、食に関することを教えること等を通して、児童一人ひとりがよりよい人間として成長していく過程での支援者として主体的に「教える」(指導する)ことである。
 「はぐくむ」とは、「教える」ことを通して、子どもたち一人ひとりがもっている感性が磨かれより望ましい行動がとれるようにすることである。
 「育てる」とは、「教えはぐくまれた」児童を人間として育て上げることである。
 そのためには、知・徳・体の教育を意図的・計画的・組織的にバランスよく展開することである。これらの一連の教育活動が、21世紀を生きる児童に求められている「生きる力」を身につけることにつながる。

(2) 学校経営の基本方針
 教育基本法、学校教育諸法に基づき、宮崎県教育基本方針、延岡市教育基本方針に則り、学校及び児童、地域社会の実態並びに本校の歴史と伝統をふまえ、新しい時代に対応した学校経営を推進する。教育は、深い愛情と厚い信頼並びにたゆまぬ努力が大切である。そこで、「教育は人なり」ということばを念頭に、次のような基本方針のもと、本校教育の充実発展を期する。
 ○ 職員一人一人がもっている教育に対する思いや願いを結集して教育活動を展開する。
 ○ 基礎的・基本的な内容の確実な定着を図る。
 ○ 心の教育の充実をめざす。
 ○ 保護者や地域に信頼される学校づくりをめざす。
 このような基本方針のもと、「第二次宮崎県教育振興基本計画」をよりどころとし、美々地小学校の教育の充実に努める。
 
 
児童数
平成25年度 美々地小学校 児童数(2013.4.2現在)
 
         男子   女子   合計
 1年    0     0     0
 2年    2     1     3
 3年       1     1     2
 4年    2     2      4
 5年    1     1     2
 6年    1     2     3
 計     7     7    14
 
児童数推移表(明治~平成)
 
 
児童数の推移表をつくってみました。大正元年のデータはありませんでした。
太平洋戦争中でも児童数は、500人を越えて推移しています。槙峰鉱山の銅鉱の生産は戦争中も継続してされていたと推測されます。閉山は昭和42年ですが、その数年前から閉山は決定されていたのでしょう。急激な児童数減少から、その事がうかがえます。