都城市教育委員会指定の小規模特認校
1 研究主題及び副題
自分の意見や考えを表現する生徒の育成
~個に応じたきめ細かな指導を通して~
2 主題設定の理由
生徒を取り巻く社会の状況は、少子高齢化の進行、グローバル化・情報化の進展、労働・雇用環境など様々な面で刻々と変化している。このような現代社会において、自分らしくたくましく生きる力を育成するため、基礎的・基本的な知識及び技能を習得させ、これらを活用するための思考力・判断力・表現力を身に付けさせ、主体的な学び方ができるようになることが求められている。
本校は豊かな自然に恵まれた全校生徒数19名の小規模校で、校区外からの入学が認められた都城市小規模特認校である。小規模校の特性を生かし、学習指導をはじめ全教育活動を通して個に応じたきめ細かな指導を行っている。生徒は素直で礼儀正しく、授業や学校行事に協力して一生懸命取り組む。しかし、情報に触れる機会が少なく限られた人間関係の中で生活しているため、興味・関心の幅が広がりにくく主体的な学びが深まらない傾向にある。また、自分の思考や感情を他者に伝えたり、思考を言語化したりすることを苦手とする生徒の割合が高い実態もある。
西岳・夏尾地区は、今年度から5校共通の研究主題を「自分の意見や考えを表現する児童・生徒の育成」として研究に取り組む。本校では副題を「個に応じたきめ細かな指導を通して」とし、「学習習慣の育成」と「授業改善」という二つの面から研究を推進していく。「学習習慣の育成」の面からは、「個別の学力向上プラン」に基づき、生徒一人一人の実態や課題を把握して個に応じた指導をより充実させるともに、「表現の時間」を工夫し、表現力の向上を図る。さらに自分の考えを表現したり伝えたりする方法の習得を目的としたソーシャルスキルトレーニングに取り組む。また「授業改善」の面からは、「授業参観視点表」を活用した授業改善を行いながら、子どもたちが主役の授業の推進に取り組む。更に、職員を対象にしたICT活用研修を行い、授業でのICTの効果的な活用を目指す。全教職員共通理解の基で研究の方向を捉え、日々の実践を重ねることで生徒一人一人の表現する力を伸ばし、主体的な学びの実現につながると考え、本研究主題及び副題を設定した。
3 研究の仮説
◯ ソーシャルスキルを向上させながら「個別の学力向上プラン」に基づいて個に応じた支援を行い、子どもたちが主役の授業を目指してその工夫と改善に取り組んでいけば、生徒が自分の考えをもち、表現したり伝えたりできるようになるであろう。
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