お知らせ

1 研究主題及び副題
       確かな学力を身に付けた生徒の育成
        ~個に応じたきめ細かな指導を通して~


2 主題設定の理由
 生徒を取り巻く社会の状況は、少子高齢化の進行、グローバル化・情報化の進展、労働・雇用環境 など様々な面で刻々と変化している。このような現代社会において、自分らしくたくましく生きる力 を育成するため、基礎的・基本的な知識及び技能を習得させ、これらを活用するための思考力・判断力・表現力を身に付けさせ、主体的な学び方ができるようになることが求められている。
本校は豊かな自然に恵まれた全校生徒数11名の小規模校で、校区外からの入学が認められた都城市小規模特認校である。小規模校の特性を生かし、学習指導をはじめ全教育活動を通して個に応じたきめ細かな指導を行っている。生徒は素直で礼儀正しく、授業や学校行事に協力して一生懸命取り組む。しかし、情報に触れる機会が少なく限られた人間関係の中で生活しているため、興味・関心の幅が広がりにくく主体的な学びが深まらない傾向にある。また、基礎的・基本的な学習内容が十分身に付い ていない生徒も見られる。
 西岳・夏尾地区は小中一貫学力向上指定研究学校に指定され5校共通の研究主題を「確かな学力を 身に付けた児童・生徒の育成」をとして「すぐれた知性」の研究に重点的に取り組んでいる。本校では副題を「個に応じたきめ細かな指導を通して」とし、「学習習慣の育成」と「授業改善」という二つの面から研究を推進してきた。「学習習慣の育成」の面からは、「個別の学力向上プラン」に基づき、生徒一人一人の実態や課題を把握して個に応じた指導をより充実させていく。そのために「家庭学習 の手引き」を活用して家庭学習の習慣を身に付けさせるとともに、「読解の時間」を工夫し、読解力 の向上を図る。また「授業改善」の面からは、「授業改善の4+4のチェックポイント」を意識し、「授業参観視点表」を活用した授業改善を行いながら、基礎・基本の定着を図っていく。更に、昨年度よりICTを活用した授業改善に取り組んでおり、本年度は教科の学びを深めるICTの活用の工夫を行うこ とにより「わかる授業」の構築を目指す。全教職員共通理解の基で研究の方向を捉え、日々の実践を重ねることが生徒一人一人の確かな学力向上につながると考え、研究主題及び副題を設定した。

3 研究の仮説
◯ 読解力を向上させながら「個別の学力向上プラン」に基づいて個に応じた学習支援を行い、授業参観視点表を生かして「わかる授業」を目指した授業改善を行っていけば、基礎・基本が着実に身に付き、学力が向上するであろう。

研究の全体構想図.pdf