日誌

民俗行事「御田祭」2

<御田祭とその周辺>
 所在地「田代」の地名はどのような意味合いをもって命名されたものであろうか。田代とは、水田適地の義(意味)であり、墾地(切り拓けば農地になる土地)と同義(同じ意味)である。要するに拓けば水田となる土地のことである。「地名の語源」では、「田をこしらえたところ」すなわち「新田」(中世地名/新たに田や畑などとするため開墾して出来た農地のこと)とする。
 また、田代神社の宮田や耕地整理区域などから石包丁や弥生式の土器が出土した事実もある。特に前者は薄い石材を使い片手で操作できるもので稲の穂を摘む道具として利用されたものである。したがって,田代地区は比較的早い時期に水田農耕文化を有していたと推定される。