都農南小でアイマスク体験授業をした話。

みなさん、こんにちは。

広報担当です。

7月10日(金)に本校の福祉系列生徒が、都農南小のアイマスク体験活動のお手伝いをしました。

小学校へ行ったのは福祉系列の3年生8名と、普通系列・商業系列の生徒3名。

都農高校 福祉系列 アイマスク体験活動の様子

まずは、視覚障がい者に関する説明をしました。

それからアイマスクを用いて、視覚障がいがある人の私生活を疑似体験しました。
体験授業の前半では3つの活動を行いました。

1つめは紙コップに飲み物を注ぐ(今回はビーズを注ぐ)活動。

2つめは似顔絵を描く活動。
3つめは折り紙を折るという細かい作業を体験する活動でした。

どれも本来ならば、目で確認しながら行う作業ですが、アイマスクを着けての作業は難しかったようです。


折り紙の説明をする都農高校 福祉系列の生徒
折り紙で財布を折る説明をしている本校生徒。

小学生の似顔絵 アイマスク体験活動
小学生がアイマスクをつけて描いた似顔絵。
目に頼らずに描くのはとても難しかったそうです。

高校生と小学生の取り組む様子
「高校生でも目を使わずに絵を描くのは難しいよ。」
ということを実際に絵を描いて教えました。

都農小学校児童の取り組む様子
都農小の児童も説明をしっかりと聞きながら、障がいのある人と一緒に何かをする時に、どう伝えれば分かりやすいかを考えることができたと思います。


授業の前半が終わり、小学生が休憩している間に本校生徒は福祉系列職員と一緒に次の活動に関する注意点などを再確認していました。

次はアイマスクをつけたまま校内を歩いて回るという体験活動でした。
先生による解説 歩行訓練

実際に活動がはじまると児童たちはアイマスクを着けたまま恐る恐る歩いていました。
補助をしている児童は、本校生徒のアドバイスを受けながら、「あと○○歩で階段が終わるよ。」「○○歩進んだら右に曲がるよ。」「右側に手すりがあるよ。」といった具体的な声かけをしていました。



教室での振り返りの時間では、本校生徒が都農南小の児童に「ぜひ、視覚障がいのある方にはいろんな言葉がけをして欲しい。」と伝えました。

「『外は曇っていますね。』と言えば、その言葉から外の様子をイメージすることができます。」
「少しの段差でも教えてください。1㎝の段差でも怖いと感じます。」

アイマスクで体験した似顔絵描きも顔の輪郭や目・鼻・口がズレてしまい、上手に描けませんでした。
目で確認できないことが大きなズレを生み、歩行や手先の作業では、気をつけなければケガや事故に繋がることも考えられます。

今回のアイマスク体験活動で、実際に体験した都農南小の児童はもちろん勉強になったと思いますが、実際に授業をした本校生徒たちにとっても大変勉強になった体験活動になりました。

都農南小の先生方をはじめ、一緒に勉強した児童のみなさん。
また、取材に来てくださった都農役場の担当者様と宮日新聞社の担当者様、
ありがとうございました。m( _ _ )m