平成27年度総合学科実践研究発表会

1月15日(金)は都農高校の総合学科実践研究発表会でした。

この発表会は、総合学科である都農高校が
1年間取り組んだキャリア教育の成果を発表するものです。
各学年の代表者が、都農高校で行った取り組みを発表していきます。


今回の会場は都農町にある塩月会館です。


全校生徒に加え、都農中学校の2年生や来賓の方もお招きし
多くの方に観覧していただきました。


校長先生は開会挨拶で
「将来へ向けて、自らが果たすべき役割を自覚することが志。
どうせ働くのであれば、人々を喜ばせ、感謝され、幸せにする…
そんな働き方をしたくありませんか。
今日は友人の発表を見ながら、何のために働くのか
どのように生きるのか、学びとどう関係あるのかについて考える機会として欲しい。

と全校生徒に語りかけました。


まずは3年生が都農高校のキャリア教育について紹介。
1年生の「産業社会と人間」
2年生の「キャリアプランニング」
3年生の「課題研究」「就業体験」
それぞれの概要を説明しました。

まず、1年生は「産業社会と人間」の報告です。
こちらで行った「職業調べ」や「インターンシップ」などの報告を行いました。

彼は、地域インターンシップでトマト農家を体験した報告を行っています。


2年生の「キャリアプランニング」では、セルフインターンシップを行いました。
自ら興味のある職種を体験するこの取り組み。
生徒の発見も多かったようです。

彼女の将来の夢は理学療法士です。
接骨医院へのインターンシップを通して、治療だけでなく
患者さんとのコミュニケーションの大切さにも気づきました。


彼は消防官を目指しています。

東児湯消防組合さんのご協力で、様々な訓練を体験させて頂き
その成果を報告しました。
体力や礼儀作法など色々な課題が見つかりました。


3年生は「課題研究」の成果を発表しました。
担当の先生のもとで1年間、自分が興味関心のある内容を研究しました。

彼女達はアニメーションに関わる専門学校への進学を決めました。
そこで、アニメ業界について制作の流れや組織、収入、制作方法や理論などをじっくりと研究したようです。
自分たちでショートムービーの作成も行っていました。


彼は工学系に進みます。
手先が器用なことを生かして、製作と実験をテーマに研究に取り組み
「Egg drop」の開発を発表しました。
高所から卵を落としても割れない容器の開発です。
色々なパターンを作成していました。


彼らは、自動車整備士や電子部品メーカーへの就職を決めています。
そこで、都農町に実験線跡地がある「リニアモーターカー」について調べました。
モーターの基礎から学び、模型製作まで行いました。

また、3年生は「就業体験」があります。
この授業を選択した生徒は、毎週金曜日に朝から夕方まで
進路に直結する仕事の就業体験を行います。

彼女はデイサービスで働きました。
まだ高校生のため資格が無く、介護補助しかできなかったことが
悔しかったとのこと。
しかし、だからこそ資格取得に向けてやる気が出てきたようです。


これらの発表を統括してくれた3年生の総合司会の二人です。
ユーモアたっぷりに進行してくれました。


最後は、県教育庁学校政策課産業教育担当指導主事である
南 真紀子様に講評を頂きました。
「地域と連携してキャリア教育を行うことで、
地域に住んでいる人を知り
その魅力を知ったと思います。
今は、都会に行かなければできない仕事はなくなってきた。
地域を知り、好きになってほしい。
また、地域の方々が貴重な時間を割いて高校生を
受け入れて下さったのは
仕事にプライドを持ち、その魅力を高校生に伝えたいからです。

インターンシップを通して働いている人の想いを理解することを大
切にしてほしい。」
とのことでした。

都農高校は進学や就職、
そして、もっと先の未来を生き抜く力を育てています。

今回の総合学科実践研究発表会の報告をご覧いただき
少しでも本校の活動をご理解いただければ幸いです。