都農高校の図書室

体育大会も終わり、11月1日、2日に実施される尾鈴祭(文化祭)の準備に追われている都農高校。

2学期を振り返ってみると、1年次生徒は進路決定、3年次生徒は課題研究と進学・就職活動から始まり、体育大会、2学期中間考査、そして来週おこなわれる尾鈴祭と行事が続いています。2年次生徒は尾鈴祭が終わる頃からインターンシップ実習の準備などで多忙な毎日を過ごすようになると思います。

もちろん、生徒と一緒に活動している職員も忙しい日々を過ごしているのですが、『忙しい』『疲れた』を理由に自分の好きなことをしないのはもったいないと思ったので、最近私は本校の図書室を利用するようになりました。

今回は都農高校の図書室で借りて読書した本の中から、いくつか本を紹介したいと思います。

図書館の本

坪田 信貴 著, 2013年, KADOKAWAより出版された『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』 
 この本は、本校3年生が図書室にリクエストした本で、最近購入された書籍です。受験に挑む学生の苦悩や努力が事細かに描かれており、是非とも本校生徒にも読んで欲しい一冊です。
著者である坪田さんは塾経営者なのですが、心理学を用いた学習指導方法は教師である職員にとっても大変勉強になるものでした。また、登場する主人公の女子高校生の母親の子供への向き合い方もとても勉強になりました。
 本を自分でも購入しようかなと思うくらい、学びのある一冊でした。

有川 浩 著, 2011年, 角川書店 『県庁おもてなし課』
 高知県県庁 観光部の役員が地域活性化のために、高知県に由縁のある芸能人、アーティストに協力を依頼して、観光地の無料券をつけた名刺を配布する企画を立ち上げたが、失敗の連続に企画自体も立ち止まり、おもてなし課の政策は難航する。。。
 『民間感覚とのズレ』を指摘され、民宿・観光コンサルティング事業を経営する元県庁員や多くの地域住民との関わりの中から主人公が成長する様は、公務員として働く本校職員にとっても学びのある一冊だと思います。
 宮崎県を、児湯郡を、そして都農や川南といった町を元気にしたい!と思っている人たちが楽しく読める本だと思います。

東川 篤哉 著, 2010年, 小学館 『謎解きはディナーのあとで』
 この作品はTVドラマそして映画化されたことでも話題になりました。
 私はまだ本書を読んでいませんが、著者は作家を目指し、ずっと本を書き続けてきた方です。民間企業に入社し働くも、作家になる夢を追い続け、その後退職を決意。
 退職後は約8年もの間、様々なアルバイトをしながら執筆活動を続けたそうです。
 どこかで、『作家は、作家として名が知られる前から本を書き続けている』という言葉を聞いたことがありますが、著者東川さんの『夢』に対する情熱は素晴らしいと私は思っています。社会的な立場や保証を投げ出して何年も何年も当たる保証のない作品を作り続けるのは本当に勇気がいることで大変なことだと思います。
 読むのが楽しみな一冊です。

鎌田 洋 著, 2013年, ソフトバンククリエイティブ発行 『ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと』
 こちらもまだ読んでいませんが、私はウォルト・ディズニーという経営者が好きなので、読むのを楽しみにしている一冊です。 「ありがとう」という感謝の気持ちについて書かれている本ですが、これは仕事や恋愛、友人関係といった「人と関わる全ての事」に密接して関係していると思います。
 私の持論ですが、全て人の行動は、時間を消費します。自分と一緒に仕事・勉強をしてくれる人、付き合っている大事なパートナー、自分と話をしてくれている人たち、その相手はそれぞれの時間(1日24時間しかない貴重な時間)を消費して私の目の前にいると思います。
 だから、限られた時間を使って自分の側にいて声をかけてくれる人に対して、それを「当たり前」と思わず、「ありがとう」と感謝できる心を忘れたくないと思います。


都農高校の図書室には、他にも面白い本が沢山あります。
本校生徒たちが図書室をもっと利用してくれることを私は願っています♪

余談ですが、私の読書時間は通勤中の電車の中と、朝晩の電車の待ち時間、部活の後のクールダウンの時間、それから土日の空き時間などです。

隙間時間を使えば、やりたいことをやる時間を捻出することも十分に可能です。