お知らせ
校長あいさつ

 ようこそ、宮崎県立みやざき中央支援学校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 4月の定期異動により、本校校長として赴任しました松田律子です。宮崎県の特別支援学校の中で最も多くの子供たちが在籍しており、知的障がい教育を最も早くスタートさせた活気と長い伝統のある本校に赴任でき、喜びと共に重責を痛感しているところです。

 学校は、宮崎市の北部に位置し、周囲を田園地帯に囲まれた緑豊かな環境の中にあります。4棟の校舎と寄宿舎、校庭には校歌にも歌われているシロツメクサをはじめ色とりどりの草花が群落し、子供たちは、毎日、元気いっぱい力一杯、様々な活動を楽しんでいます。

 本校は、知的障がい及び知的障がいのある肢体不自由の児童生徒を対象とした特別支援学校で、学校創立52年目となります。将来の自立と社会参加を目指して、自ら学び、心豊かでたくましく生きる児童生徒の育成を教育目標に、小学部、中学部、高等部の一貫した教育を行っています。今年度は、小学部94名、中学部64名、高等部112名の総計270名の児童生徒でスタートしました。このうち37名の生徒が寄宿舎で生活しています。 

 本校は「笑顔いっぱい、力いっぱい、夢いっぱい」の校訓に加え、「みや央 マイ チャレンジ」を今年の目標として、自分の夢や希望に向かって、一人一人自分らしいチャレンジをやってみようと取り組んでいます。

 特に本年度は、一人一人の教育的ニーズに応じた指導・支援を行うため、新学習指導要領に対応し、新しい時代に求められる資質能力を明確にした教育課程の編成、年間指導計画の作成を進めるとともに、ICT活用をさらに推進し、個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けて取り組んでいきます。

 高等部では、昨年度から「職業コース」を本格開始し、それぞれの生徒が将来の一般就労を目指して、社会とつながるための「職業生活」を体験しながら学びを進めています。「職業コース」では、地域の様々な分野の企業と連携した職場見学や実習、職業生活を意識した「職業」「情報」「道徳」などの教科別の学習を行っています。作業学習では、医療・介護系への就労希望の高まりに対応して、福祉・流通サービスの種目を設け、ニーズに応じた学習に取り組んでいるところです。

 また、寄宿舎では、本校独自の取組として、将来、就労して自立した生活を送ろうとしている生徒を中心に「自立支援棟」において自主的な集団生活を行い、生活力の向上も図っています。

 全ての子どもたちがより豊かな生活を送ることができる「共生社会」の実現に向けて、地域における特別支援教育のセンター的機能を発揮し、エリアサポート体制の下、チーフコーディネーターによる小中学校等への巡回相談等、地域における障がいのある子供たちへの支援も積極的に行っています。

 本年度も、子どもたち、保護者の皆様の願いを中心とした指導・支援を行い、信頼される学校運営を行ってまいります。本校の教育活動に対しまして、皆様の一層のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 令和5年4月

                 宮崎県立みやざき中央支援学校  
                 校  長  松 田  律 子