『共生』という言葉

 今年度「共生コース」がスタートして、もうすぐ1年が経とうとしています。

 私たち、「共生社会」、「共に生きる」ことの意味を日々考えながら、教育活動を行ってきました。

 

 「共生コース」開設以前から、関わってくださった、夕刊デイリー新聞記者の方が、以下のような社説を書いてくださっています。

 

 2月28日の、夕刊デイリー新聞の社説です。記者の方の了承を得て、全文掲載します。

 どうぞ、お読みください。

 

 「『共生』という言葉の存在に違和感があるんです。」県立延岡しろやま支援学校高千穂校の職員研修を取材した際、教諭の言葉に驚かされた。

 同校といえば、2023年に「共生コース」を開設。多様な価値観を尊重するインクルーシブ教育を展開し、共生社会の実現を掲げる西臼杵郡唯一の特別支援学校だ。

 高等部のみ(対象・知的障がい、肢体不自由)を設け、今年度は1年生1人と3年生2人が在籍。たびたび取材にお邪魔するが、授業の様子やインタビュー対応など、いわゆる一般の学校と大きな違いは感じられない。

 場にあふれるざっくばらんな雰囲気も丁寧に築き上げられた信頼関係のたまものと思われ、そこに共生社会の”完成図”を見た気がしていた。

 冒頭の続き。理由を尋ねると「いまだ道半ばとの表れにも感じられるんです。本当の共生社会には『共生』という言葉自体が存在しないはず。」

 真剣に向き合っているからこその主張に脱帽し、思いを巡らせる。地域紙に身を置く記者として、この熱意を何とか後押ししたい。

 

 

 私たちの思いをしっかり受け止めて、御支援いただいていることに、心から感謝申し上げます。

 小さな分校ですが、生徒のため、地域のために、精一杯頑張っていきたいと思います。

 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 ありがとうございます。