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1000年先まで伝えたい悠久の響き ~ 雅楽「伶楽舎」邦楽公演

 
 11月19日(水)は、熊野江・浦城両小学校の全校児童と一緒に、9月9日にワークショップで来校された「伶楽舎(れいがくしゃ)」の方々20人をお迎えして、「雅楽」の公演が行われました。
 
 
 今回は平成23年に紫綬褒章を受章された文化功労者の芝祐靖(しばすけやす)さんが、自ら音楽監督として伶楽舎を率いてご来校いただき、管絃、舞楽、子どものための創作作品をご披露いただきました。実は、文化功労者が自ら公立学校に出向いて演奏活動をなさることは他に例がなく、文化庁主催の巡回公演に対して、格別の計らいをいただいているのだそうです。
 
 
 残楽三返(フルコーラス・フルバージョン)による管絃「越天楽」の演奏です。 ただいま「越天楽」の楽太鼓パートを合奏中!
  
  ただいま「越天楽」の鞨鼓パートを合奏中!  ただいま「越天楽」の鉦鼓パートを合奏中!
  舞楽「陵王」。赤色の衣装は左方(朝鮮風)の舞であることを表します。舞人は舞台の中で、管絃は舞台の外で演奏します。  創作音楽劇「カラ坊 風に乗る」~主人公のカラ坊がわくわくしている様子や風に飛ばされる様子などが手に取るように伝わってきました。  お礼の言葉にも自然と熱がこもりました。  「カラ坊 風に乗る」の台本・作曲をされた文化功労者の芝祐靖さんです(左側)。すてきな時間をありがとうございました。
 最後に「これまで1000年以上守られてきたこの響きも、今までの作品をそのまま演奏し続けているだけでは、やがて消えてしまうと思っています。私たちはこれからも雅楽のスタイルを受け継ぎながらも新たな作品を生み出し、1000年先の未来まで伝えていきたいと願っています。こうして若い皆さんの世代に雅楽を知っていただこうと活動を続けているのもそのためです。」 と話してくださいました。
 
 先人たちが雅楽の響きに込めた願い~天・地・人の調和~に思いをはせながら、これからもその願いを大切に受け継いでいきたいという思いを新たにした雅楽公演でした。