会長あいさつ

 へき地・小規模校教育の一層の充実・発展をめざして

  


             宮崎県へき地・小規模校研究連盟


             会長  入山 真一郎


   (椎葉村立不土野小学校 校長)

 

 

 宮崎県へき地・小規模校研究連盟は、昭和34年より今日までの長きに渡り、本県へき地教育の振興、複式指導の充実・発展を図ることを目的として活動してきました。県内のへき地校及び複式学級を有する学校(現在74校)が加盟しています。本連盟では県内を10地区に分けて「支部」を編成しており、各支部においてへき地・小規模校の教育活動充実のために授業研究や情報交換等を行っています。

 本会は、令和3年度「全国へき地・小規模校研究大会 宮崎大会」の開催により、大きな節目を迎えました。この宮崎大会は、全国へき地教育研究連盟が示した第9次長期5か年計画の3年次で、研究主題「ふるさとに夢や誇りをもって未来の創り手となる子どもの育成 」、副題「~へき地・複式・小規模校の特性を生かした学校・学級経営と学習指導の深化・充実を目指して~」に基づいた研究発表と協議が行われ、全国に発信した本県の実践に対して各所より称賛の言葉をいただくことができました。

今年度(令和6年度)からは、全国へき地教育研究連盟が新たに示した「第10次長期5か年研究推進計画」の1年次(初年度)として、研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとへの誇りと愛着をもった人間性豊かな子どもの育成」、副題「~児童生徒一人一人が他者とつながり、地域とともに『生きる力』を伸ばす学校・学級経営と学習活動の深化・充実をめざして~」に基づいた研究を進めていくことになります。

 昨年度は、コロナによる活動制限も緩和され、へき地・小規模校教育に関する諸会議や隔年での開催となっている県大会も串間の地で実施することができました。今年度は、その成果を受けて、各学校の実態に合った実践に取り組み、さらに充実した教育活動へレベルアップし、来年度に北諸県の地で実施される県大会につなげていく一年にしていきたいと考えています。本県のへき地・小規模校の特性を踏まえた研究が共に深められるよう、今年度も会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 最後になりましたが、本連盟の事業推進に対して、日頃からご支援いただいております関係機関並びに関係者の皆様に深く感謝申し上げ、あいさつとさせていただきます。