学び方、3種盛り。
面白い瞬間を目にしました。
同時刻に、複数の学年で起こった現象です。
まあ、ご覧ください。
4年生、とても、盛り上がっていました。
社会の授業。先生が写真を見せて、宮崎県のどこであるか、子供が答える授業でした。
どこでしょう?
「富士山!」
だから・・・宮崎県の紹介ですよ。
どこでしょう?
ビルを見て「東京!」
だから・・・宮崎県ですよ。
西都市というところです。
この後ろの山は、大きな「お墓」です。
えー!!!!!
とクラス中、大盛り上がり。
座学ながら、子供たちが大盛り上がり。
盛り上がった子供たちが、
次から次に、自由に声をあげてよい、
感想自由発言形態の授業でした。
子供たちの遠慮の無い「すっとんきょうな回答」がとても楽しかったです。
子供たちの発言量、無限大でした。(^o^)
さて。5年。
座席形態が大きく変わり。
ここは。グループ学習。
友達と交流して話し合いながら行う、協働学習。
この楽しさは「学校のリアルならでは」ですよね。
身振り手振りで、お友達との協働学習、大盛り上がり!
お互いの意見を聞き合い、高め合っていきます。
先生は、笑顔で静かに、聞き耳をたてて、見守ります。
グループ学習ができる時がきて、よかったね。
延々と、お友達との楽しい、話し合いが続けられていました。
大いに盛り上がる、5年生、協働学習でした。
さて。
では、6年は、どう盛り上がっているか?
見たいですか??
さて。
さて。
6年教室に入って、たまげました。
シーンとしているのです。
誰一人お話していません。
ただただ。カチャカチャと。打鍵の音の乾いた音だけが、教室に響きます。
この時間は。
全国学力テストの意識調査にクロームブックで答える時間でした。
すでに、全国学力テストの意識調査は、CBT(コンピュータ・ベースド・テスト)で行われているのです。
おそらく、集計も、あっという間にでることでしょう。
間もなく、テスト自体が、CBTになっていくはずです。
で。
早く終わった子は、もちろん、キーボー島。POPタイピング、寿司打・・・。
さあ、子供たちの乱打合戦をご覧ください。
寿司打。
根強い人気があります。
キーボー島。
6年生、さすがにみんな、上位です。
間もなく名人ですね。
キーボー島が終了した子は、POPタイピングに挑んでいます。
指の写りがぶれないか、心配になるような、打鍵速度です。
は、はやい・・・。
誰も、何もしゃべらず、ひたすら、カチャカチャ。
カチャカチャ。
たまに、フー!深呼吸。
カチャカチャ。
黙々、カチャカチャ。
たまに、ふぁ~、疲れた!
シーン。カチャカチャ。
シーン。カチャカチャ。
ふむ。
各自、自由に選択して、自分の好きな学習を行っている。
目的は、打鍵能力の向上であり、ゴールは、皆、同じである。
しかし、到達する方法が自由選択・・・。
お、まさしく、これぞ、究極の、「個別最適な学び」
では、ありませんか!
まとめます。
クラスあげて、大盛り上がり、大騒ぎの4年生。
グループ協議で、協働学習。大盛り上がりの5年生。
そして、突然、静寂に包まれる、キーボードタイピングに打ち込む、6年生。
まさしく、学び方、3種盛り。
・・・こんなに、いろいろあって。
・・・だから、学校は楽しいのです!
昔、昔、目にした、ある詩が脳裏に浮かびました。
学校に行くのは「勉強をしに行くのです」と言って。
嘘をついたような気になりました。
・・・学校には、「いろんなことをしに行くのです。」
小椋佳さんの詩集の一節だったと思います。
私の、学校経営の根本にある、「哲学」です。
by 校長