ウメじゃなくて、ワメでしょ!
梅の花が咲きました。
一年生がとても興味をもってくれていました。
そして。満開の時は過ぎ。梅の花が散り始めます。
きれいな花びらが落ちていることを、
子供たちは、うれしそうに見つめていました。
きれいだね。
かれんな花だね。
さて。
二人の1年生が、しげしげと梅の花を愛でていることに気づきました。
「よっぽど、うれしかったんだなあ・・・。」
別の日も、梅の花を見ていました。
また、別の日も。
梅の花を見ています。
校長先生、ほら。
うれしそうです。
また、別の日も・・・。
人数が増えていきました。
校長先生。ほら。
見せてくれるものは、花びらから、梅の実の元、に、変化してきました。
咲き誇った枝も、そろそろ終盤です。
あ!ある子が叫びました。
校長先生、これ、吸ったら、甘いんですよ。
・・・昔、食べてたな。レンゲの蜜。
そして、別の日も。
毎日の恒例行事になっていきました。
梅見の会。
みんなで、梅の実の元を探します。
そして、ある日、みんなは、大変なことに気づきました。
「校長先生、この木、梅と思っていたのですが、
違ったのですね?」
え??
ウメだよ。
突然の指摘に、ウメも、キョトンとしています。
だって・・・。
これ。
ほら。
ワメですよ。
ワメの花が散りゆき・・・。
そして、桜のつぼみが、膨らみ始めました。
そして。
5年生が、ワメの木の下で、ボランティア活動を始めました。
彼らを、朝日が、温かく、包み込んでいました。
・・・ウメじゃなくて、ワメでしょ、
というお話でした。
by 校長