明道小「輝く!」
ありがたいことに。
市の総務課から、技術員先生が長期派遣されることになりました。
技術員先生は、プロの技術をお持ちで、学校のリクエストに応じて、作業を行います、とのことでした。
この先生には、以前、壊れかけた朝礼台を綺麗に直していただいたことがありました。
真のプロの技術をお持ちの、技術員先生です。
校長は、悩んだ末、
学校中の「窓ガラス」のプロの「磨き」をリクエストしました。
なぜなら、学校の窓ガラスが、本格的に磨かれることは、全く、ないからです。
そして。
技術員先生の専門作業は、人知れず行われ始めました。
作業は、子どもがいない教室で行われるからです。
まずは、学級閉鎖中の6年教室。
子どもたちが世話になった教室に、プロのガラス磨きが始まりました。
技術員先生は、黙々と作業を続けられました。
ガラスは、「新品」のように、ピカピカに磨き上げられました。
ある日。
理科室を通ると。
人気のないところに、人の気配を感じました。
「え?気をつけてくださいね。落ちないように!」
技術員先生は、子供達のために、誠心誠意、ガラスを磨いてくださいました。
理科室の後は、図書室のガラス磨きに移りました。
この窓は、さまざまな飾り物が貼られ、テープ跡がたくさん残っており、校長も、もう、剥がすのは無理だと諦めていたのです。
これを機に、全部、剥がしてしまいましょう。
かなりのテープ跡が残りました。
果たして、綺麗になるのかな・・・。
技術員先生曰く、
「やれるだけやってみます。」
「無理はしないでくださいね。」
また、孤独な作業が始まりました。
そして。
数日が経ち、終業式も終わり。
技術員先生の作業は、各教室に移っていきました。
今日は、5年生の教室の作業です。
「5年生、先生。少し、校長に付き合ってください。」
校長は、5年生先生を図書室に連れていきました。
「5年生先生、ガラスを見てください。」
そこには、全く別次元の、輝く、新品のガラスがありました。
シール跡は、一つも残っていませんでした。
「校長先生、すごいです!」
さて。二人は、5年生教室へ・・・。
廊下を歩いていくと、光り輝くガラスが、二人を迎えました。
「おー、すごい!」
明道館学制三章の看板が、ガラスを通して、神々しく輝いていました。
「技術員先生、ありがとうございます!」
5年担任先生、感動のお礼です。
子どもたちが、これを見たら、感動するはずです。
「子どもさんに、よろしくお伝えください。」
「子どもさんが、勉強ができるように、心を込めて磨きますから。」
冬の日差しが、透明なガラスを通して、明るく、温かく差し込んできました。
技術員先生は、黙々と、磨き込んでおられました。
5年担任先生、ひたすら、その輝きに感動しておられました。
校長先生、この技術員先生のガラス磨き。
半端ないですよ。
輝いていますよ。
・・・そうですね。
愛情を注いだプロの仕事ですね。
・・・これぞ、まさしく。
プロフェッショナル!仕事の流儀!
図書室。
before。
シール剥がしたら、テープ跡がたくさん残りました。
そして。
プロの磨きが始まりました。
技術員先生は、毎日、毎日、コツコツと、窓を磨いてくださいました。
徐々に、ガラス窓は、輝きを取り戻していきました。
コツコツとコツコツと、お仕事は続きました。
技術員先生は。
子供達の喜んだ顔を思い浮かべながら。
愛情を込めて、ガラスを磨きあげていかれました。
after。
技術員先生、本当に、ありがとうございます。
さて。整いました。
北風の
学制三章
磨き入る
晴れしガラスが
温もりを呼ぶ
٩( ᐛ )و
by 校長