道徳「今昔」物語
本日も6年生。今昔物語。
今日のご紹介は、道徳編
道徳と言えば、昔は、先生が長い教材文を読んで、その主人公について、気持ちを考えて発表する。
最後は、先生が、経験談などのお話をして、子どもの気持ちを整理する。
といった、形式が主流でした。
さて、今の道徳は、どんな内容をお勉強しているのでしょうか?
まずは、今の道徳は、教科ですので、「教科書」があります。
(昔は、副読本と言って、資料集の扱いだったのです。)
この日に、子ども達が学習していた内容は、
「SNSトラブルで悩む子ども」という設定でした。
10年前には、とても、存在しな得ない、「今風」の内容です。
お友だちの写真を、良かれと思い、ブログにアップロードしたのですが、
あるお友だちは、その表情が気に入らず、不機嫌になる、という、
現代っ子ならではのストーリーです。
しかも、その教材は、「文章」ではなく、「漫画」で読みやすく提供されています。
子ども達は、真剣に。
まるで、自分事のように、よく考え
意見を戦わせていました。
なるほど、子どもが今直面している課題を扱うこと、
そして、文章では無く漫画で提供されていること。
その他は、昔の道徳と、そう変わりないのだと、思いました。
昔の道徳では、「蜘蛛の糸」を読み、なぜ、蜘蛛の糸は切れたのか、を考え、他人に優しくする大切さを学んだり。
「走れメロス」を読み、友を信じるメロスの心情を考えたり。
花瓶を割ったことを隠す主人公の気持ちを考えたり。
考えてみれば、今身近にある、課題について、真剣に論じていたことは、何も変化ありません。
つまり、不易なものもあれば、流行もある。
という結論ですね。
皆さんが、驚かれるであろう、教材を紹介しておきますね。
5年生:大谷翔平選手の過去の努力の教材化。
6年生:手塚治虫の生涯の教材化。
5年生:「アンパンマンマーチ」の歌詞の教材化。
などなど・・・。ふむ。
子ども達が、「道徳好き!」というのも、分かりますね。
by 校長