日誌

こどもユレタキャラバン

本年度、最後のビッグイベント。

こどもユレタキャラバン。

神奈川県から明道小のイベントのために来校される、江夏猛史理事長を大看板で歓迎します。

江夏理事長。到着!

どこでも地震体験マット「ユレタ」登場。

市役所からも、危機管理課職員様、見学に来校です。

避難訓練とは違う、減災教育初体験の明道っ子、ワクワク感で入場です。

九州初のユレタキャラバンに、NHK様も取材に来てくださいました。

市議会議員の中村千佐江様、市議会議員の岩元弘樹様、地域学校協働活動推進員の森清造様、ご来賓として来校です。

何かしら、いつもと違う感覚に、明道っ子も緊張気味です。

さあ。開会。

まずは、江夏理事長から、「地震について知る」お話が始まりました。

江夏理事長、子どもたちに主体的に考えさせる講話を展開。

見事に子どもの心を鷲掴みです。

分かりやすい、質問形式のお話に、明道っ子、引き込まれます。

さあ、震度6の地震が来たぞ。

どこに逃げる?

子どもたち、思い思いに、避難します。

机がなければ、ダンゴムシポーズをとる子どもたち。

これまでの訓練で、何かの下に潜り込むことを考えた子どもたち。

頭を手やファイルで守ろうとする子どもたち。

さあ、今日は、これらの常識が吹っ飛ぶ、体験をしていくことになります。

キーワードは、危ないを正しく知ること!

子どもたち、すっかり、江夏節の虜になっています。

江夏さん。お話し上手だなあ!

3年生も、4年生も、5年生も、6年生も、お話の虜です。

さあ、体験開始!

体育館の天井が崩れると、これが、頭に落ちてきます。

20kgのコンパネ、登場。

一人ずつ、これを支えてみます。

紙ファイルを頭に乗せたくらいで、防げますか?

重すぎ!!

手や紙ファイル程度では、こんなものが落ちてきたら、助かりませんね。

では。どうすればいいのか。

命を守るためには、強い揺れの中でも、「安全なところへ動ける」知識を身につけることが必要です。

さあ、震度6を体験してみましょう。

さっき、君たちがやっていた、ダンゴムシポーズ。

震度6では、どうなるかな?

ダンゴムシポーズでは、転げ回ってしまいました。

カエルさんポーズをやってみよう。

揺れの中でも前へ進めます。

 

 命を守られるところへ。

移動できました!

全ての子どもたちが、震度6の揺れと、カエルさんポーズで安全移動する方法を体験しました。

これは、子どもたちにとって、とても貴重な体験となりました。

ダンゴムシポーズでは、こんなに転げてしまうこと。

でも、カエルさんポーズなら、こんなに安定して移動できること。

初めて体験したね。

すごい体験だったね。

体験が盛り上がっている時、江夏理事長、突然、皆に注目を命じました。

「こっち向いて!」

何?何?

ブロックです。一つ10kgです。

大地震の場合、これが2つ落ちてくると考えてください。

皆、シーンとなりました。

みんな、ゾッとしたのだと思います。

そして、子どもたちは、命を守る術を考えているのだと思います。

揺れの中でも、逃げ出せる移動方法。

それを、子どもたちは身につけていきました。

ダンゴムシポーズから、カエルポーズに。

もちろん、先生も体験しました。

体育座りでは。

ひっ転げてしまうこと。

カエルさんポーズなら。

命を守るために、移動できること。

ちなみに、この時、揺れマットを動かしたのは、6年生の子どもたちでした。

市議会議員の岩元弘樹様も、体験!

震度6の地震。ダンゴムシポーズ。

動けなくなります。

カエルさんポーズなら。

どうにか、前に張って動けること。

この体験は、体験している子どもだけが学ぶのでは、ありません。

見学している子どもも、友達の動きを見て、貴重な学びができます。

マットを揺らす体験をして、地震の時の人の動きを学びます。

中村千佐江議員にも体験していただきました。

 

体験終了後、皆で、学びを振り返りました。

たくさんの学びがあったことと、思います。

皆、真剣に感想を書き込んでいました。

お家の人にも今日学んだことを教えてあげよう。

災害の時に、自分の命を守れる子どもになってくださいね。

 

子ども代表から、お礼の言葉を届けます。

今日は、貴重な体験ができました。

大きな学びができました。

地震に備えて、生き残る力をつけてくださいました。

ありがとうございました。

最後の挨拶は、地域学校協働活動推進員の森清造さんから。

今日は、明道小200名の命を守る術を教えていただきました。

今後、さらに、活動を広げられて、都城市17万人、宮崎県104万人の命を救われることをお願いします。

 

ここで。突然。

江夏理事長、最後の課題を子どもたちへ。

「地震だ!避難して!!」

一目散に動き出す子どもたち。

それは、1度目の避難訓練と全く違う動きとなりました。

できるだけ、天井から離れた子どもたち。

中央部に残る者は一人もいませんでした。

この体験が子どもたちの本質を変えたことを検証した瞬間でした。

そして。

校長は、この子どもさんの動きを見て、確信しました。

江夏理事長を神奈川県よりお呼びして、正解だったと。

 

南海トラフ大地震は、30年以内に80%の確率で発生すると言われています。

子どもたちが、その未曾有の災害を、力強く乗り越えることを、心より祈ります。

 

by 校長