日誌

象みたいな「ぞょうろ」!??

2年生教材、名作「スイミー」には、「例え言葉」が多用されています。

お勉強のためには、「みたいな」「ような」などの「例え言葉」を読み取ることが大切。

「一匹の大きな魚みたいな

「虹色のゼリーのようなくらげ」

ふむふむ。

 

さて。

本校の職員達は、子どもに、「みたいな」に、自然に着目させることが重要だと、考えました。

・・・どうすれば、「みたいな」に着目するか。

・・・物を示して、「○○みたいに見える」と

自然に発想させればいいのでは?

 

上のような協議会を、「授業研究会」と言います。

みんなで、知恵を絞って、より良い授業を作るという、

日本独特の教育文化です。

 

さて、そのような協議会を経て、

ある日、次のような授業が展開されました。

 

「これなんだと思いますか?」

子ども達、興味津々。

出されたものは、これ。

じょうろ」です!

「でも、そのじょうろ、逆さですよ。」(^^;;

 

ここで、先生の、教育的仕掛けが始まる・・・。

「他のものに、見えない?」

ある子が、叫びます。

象だ!

他の子が追従します。

象だ、象の、じょうろだ!

他の子がさらに、追従します。

象の、ぞょうろ!」

 

そして、ついに、究極の一言が出てきます。

「先生、【みたいな】ぞょうろです!

そうだね、「象 みたいな ぞょうろ」ですね。

今日は、「みたいな」に注目して、お勉強していきましょう!

・・・ズバッと、決まった!!・・・

この一瞬のために、教師達は、

時間を重ね、協議を重ね、

授業をより良くしていくのです。

 

たかが、じょうろ。

されど、ぞょうろ。

 

by 校長