日誌

保健室先生 子どもが主役の「わさび」授業に挑戦!

5年生。

保健指導です。

保健室先生がTT体制で、指導しておられました。

心と体の反応のお勉強です。

調子の良いとき、調子の悪いとき。

保健室先生は、

いろんなケースを想定して子ども達に、問いを投げかけます。

ここで登場!

ジャムボード。

問「きもだめしの時、どんな気持ちになりますか?」

楽しみでわくわくする子。

泣いちゃう子。

どの意見が多いのか。

一見して、子ども達の「反応」が分かります。

 

次。

問「授業中、発表するときの気持ちを選んでください。」

楽しみ!いやだ、逃げたくなる、おなかがいたくなっちゃう。

これも、一見して、子ども達の反応が分かります。

 

次。

問「バスに乗って、宿泊学習に行く時の気持ちを教えてください。」

子ども達の反応が、一気に書き込まれます。

おー。C選択は誰もいないね。

友だちの反応に、みな、興味津々。

最後。

問「嫌なあだ名で呼ばれた時の気持ちを教えてください。」

子ども達の反応が動きます。

これは、外からは見えない。子どもの内面の表出なのです。

ジャムボードで子どものチョイスを、

一覧化して共有することで。

保健室先生は、

子ども達の

心理状態を

先読みできているのです。

 

そして、子ども達は、友だちの反応を見ながら、自分の反応を確かめたり、変化させたりするのです。

書き込みの最中に、保健室先生は黙っていますので。

今、授業の主役は、間違いなく、子ども達です。

へーそんな反応するんだ。

あの子、こんなこと、考えているんだ。

なるほどねー。

やっぱ、意見、変えようかな・・・。

保健室先生、子ども達の書き込みを黙って見守ります。

さて。

では、話し合いを始めましょう!

(1)を選んでくれた人で、発表してくれる人

はい!

こわいけど、わくわくするかなと思って、それを選びました。

じゃ、(4)を選んだ人・・・発表してください。

きもだめしに実際行って、とても怖かったので、(4)にしました。

 

 

校長は感心しました。

ジャムボードの活用によって、

「子どもが主役」の授業となり。

ジャムボードの概観によって、

保健室先生は、子ども達の反応を「先読み」して、授業を効果的に進めていく。

なるほど、これぞ、まさしく。

 

市教委が求める。

「子どもが主役のわさび授業」!!

!(^^)!

 

あれ? 

TT指導だから、体育先生がいなくちゃいけないのに・・・。

 

体育先生は???

 

その時、保健室先生が発言されました。

「はい、RYOUさん、(4)を選んだ理由を教えてください。」

すると。

窓際から図太い「はい!」という返事。

大きな人影が「すくっと」立ち上がりました。

・・・なんと、体育先生、子どもに交じって、授業を受けていましたか!

体育先生は、発言を行いました。

「子どものころ、きもだめしして、怖いところに行って、おいてけぼりをくらって、すごく怖い思いをしたんですよ。だから、(4)泣いちゃうかも、を選びました。」

 

子ども達から、大きな拍手が沸きました。

「微細な反応」に気づいた、保健室先生絶妙な体育先生の意見活用でした。

 

以上。

保健室先生が挑む「子どもが主役のわさび授業」というお話でした。

 

・・・保健室先生、子ども達、この授業、とっても楽しかったです、と言ってましたよ。

 

by 校長