日誌

傘にまつわるお礼のお話

13世紀のイタリアで開閉式の傘が世界で初めて普及したそうです。

日本で開閉できる和傘が登場したのは、平安時代という記録が残っています。

 

つまり・・・・。

 

傘は、そんな大昔から、ほぼ、形も機能も変わらず、傘であり続けているのです。

 

雨の朝。

子どもさん登校。

おはよう!

校長先生、おはようございます!

児童玄関。

ある決まった光景が繰り広げられます。

児童玄関に着いたら。

傘をトントンして。

フリフリして。水気を飛ばして。

ていねいにマキマキして。

自分のお部屋に眠らせて。

登校します。

明道っ子、みんな、みんな、ていねいにこの作業を行います。

この作業、きちんと傘を結ぶことは。

6年生、5年生、4年生、3年生、2年生、1年生の常識なのです。

えらいねー。

と、校長が言うと。

「え?何が」

という顔で見直されます。

それくらい、明道っ子にとっては、

傘直しの儀式は常識的行動なのです。

ですから。

雨の日の傘立ては、とても穏やかです。

ほら!

みんな、ていねいに傘を入れてくれています。

乱れはありません・・・。

さすが、明道館学制三章「人倫、礼儀、躬行」を重んじる明道っ子!

 

と、ここで、ある女子が

校長先生、傘をていねいに巻いてくれて、ありがとうございました。

お礼を言ってきました。

 

ありがとうね。

実は。

写真を写していたら、一本だけ乱れた傘があったので、校長が手に取って、きれいに巻き直していたのです。

でも、このシーンで「校長先生、ありがとうございます。」と言ってくる明道っ子って。

やっぱり、すごい!( ;∀;)

 

傘にまつわる お礼の お話 というお話でした。

 

by 校長