日誌

先生が「脇役」の授業って?!

4年生教室、ある日の授業。

校長が、強く注目した授業。

今日は、面積について、お勉強しますよ。

 

課題は、先生から提示されます。

この面積だけど・・・。

簡単です!

先生、縦と横の長さを教えてくだされば、すぐ回答できます。

いや、問題は、そう簡単じゃないのよね・・・。

実は・・・。

何事???

あのね・・・。

えー!!!!!

先生、それ、ずるい〜!

言ったでしょ、簡単じゃないよって。

では、何が分かれば、面積が求められますか?

先生の立ち位置に注目。

先生、教室後方に移動。

えっと・・・ここが分かれば、回答できます。

いや、ここが分かる必要もあります。

子どもたち、困難な問題に直面し、真剣に考え始めました。

では、ノートに考えを整理してみましょう。

個で集中して考える時間。

では、自分の考えを友達と共有してみましょう。

真剣な討論が繰り広げられる。

さて、様々な意見が飛び交い、協働的な学びが繰り広げられる。

さあ、意見をぶつけ合おう!

皆さん、どうですか?

説明者は、クラスの友達に向けて、熱心に説明を行い。

友達は、その意見をもとに、新たな考えを求めていく。

 

先生は、黒板から離れたところで、話を整理する。

 

先生、僕が、もう少し説明を加えます。

どうぞ。

女子と男子、交代。

これは、こうなりますよね。

だから、こういうことです。

さあ、どうですか?

子供のリクエストで授業が動く。

「先生、また、話し合わせてください。」

「どうぞ」

さらに、新たな考えが、協働的な学びによって、付加されていく。

先生は、各グループに笑顔で、アドバイスを与える。

だからさあ、みんな、説明聞いて。

こうなるから、こうでしょ!

ふむふむ。

さあ、そろそろ、話し合いも佳境。

これまでの皆さんの意見をまとめます。

こういうことですよね。はい!

 さあ、やっと、先生の出番。

みんなの意見を聞いて、分かったことをまとめます。

こういうことですね?

さあ、みんなも自分のノートに解いてみましょう。

各自、深められた考えをノートに表出します。

よく分かったぞ。

どんどん解けるぞ。

さあ、では、自分の解決方法を、友達に説明してみましょう。

自分で説明することにより、

自分のお勉強の内容が、

忘れられなくなのです。

熱心に、自分の考えを友達に説明し合う子どもたち。

こうで、ああだから、そうなるのよね。

そうそう、同じです。

かなり高度な説明が行われました。

最後まで諦めず、新たな考えを導く子どもたち。

そっと、見守りに徹する担任先生。

さあ、では、最後にまとめに入ってください。

まとめも、子供達が主体的に行なっていきます。

だから、ここの長さが分かると、ここの面積が分かりますよね。

たまに、説明を補足する先生。

子どもが主体となる授業。

協働的に学びを高め合う授業。

先生は脇役に徹する授業。

子どもたちが、次々に前に立つ授業。

しかし、授業のレールは、きちんと敷かれており、先生は、解決のための種を蒔いており。

実は、先生の計画通り、学習が深められていく授業。

つまり、計画した、板書通りに、授業が進められる授業。

でも、まだまだ、子供は引きません。

諦めません。

どこまでも、みんなで、考えを深め合う授業。

実は、この授業は、これからの授業を占う重要な意味を有します。

 

教師が脇役になる授業。

子どもが、主体的に学ぶ授業。

個別な学びが保障される授業。

協働的に学びが進む授業。

全ての子どもが学習に楽しく参加する授業。

 

実は、このような授業を文部科学省は。

アクティブラーニング

「主体的、対話的で、深い学び」

と呼んでいます。

 

・・・というお話でした。٩( ᐛ )و

 

by 校長