晩秋に咲き誇るマリーゴールドの「謎」
マリーゴールドは、冬に枯れる一年草で、開花期は9・10月といわれます。
子どもたちが一生懸命に育てた鉢のマリーゴールドも、もう、終わりです。
ところで。
正門前の歩道に、ご近所のボランティアの方が植えられたマリーゴールド畑があります。
10月中旬頃、その黄色のマリーゴールドも、もう終わりかな、と思っていました。
それでも。
飼育栽培委員会の6年生は、毎日、枯れかけたマリーゴールドにお水をあげました。
毎日、毎日、元気になれ!頑張れ!と、お水をあげました。
マリーゴールドも、お水をもらって、嬉しそうでした。
10月下旬。
毎日、毎日、お水かけは続けられました。
もう、季節は、秋を通り過ぎ。
冬に向かって動き始めていました。
手袋が必要なくらい、冷え込みが強くなってきました。
もう、マリーゴールドの季節も終わりです。
ところが。
その変化は、徐々に現れ始めました。
ん・・・?
マリーゴールド、元気になってきてない?
寒さに負けず、蕾が開花し始めました。
枯れかけていたマリーゴールドが、
再び、咲き誇り始めたのです。
この変化は、子どもたちも、すぐに気づきました。
校長先生、マリーゴールドが元気になってきてますよ。
そうだね。
綺麗に咲き誇り始めましたね。
もう、終わったかな、と思ってたのにね。
不思議だね。
寒いのにね。
一度、枯れかけていたのにね!?
マリーゴールドさん、頑張って!
・・・手を振る子どもさん。
ねえ、マリーゴールド、元気になってきている!
すごいですね。校長先生!
不思議ですね。
こんなに寒くなったのに。元気になるなんて。
自然が大好きな子どもさん、登校。
校長先生、おはようございます。
おはよう!マリーゴールドが元気になってきているよ。
おー本当ですね。すごい!
満開に近づいたマリーゴールドに、
頑張れ!と声をかけてくれます。
さて。
終わりかけたマリーゴールドが、再度咲き誇ったのは、なぜでしょう?
温暖化の影響?
そう言えば、答えは簡単です。
でも。
校長はそうは思いません。
重いホースを毎日引っ張り。
愛情とお水をあげ続けた、6年生の真心に、
マリーゴールドは恩返しをしてくれたのだと、思います。
そして。
毎日、お花を愛でて、頑張れ!と
温かい思いを伝え続けた。
明道っ子の愛情に、
マリーゴールドがお礼を言っているんだと。
校長は、思うのです。
「晩秋に咲き誇るマリーゴールド」の謎。
という、お話でした。
by 校長