明道小【飛梅「的」伝説】
菅原道真さんが、901年、大宰府に左遷されました。
大切にしていた庭の梅の木に
「東風(こち)吹かば匂い起こせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春な忘れそ」
(「東風(春風のこと)が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けておくれ、梅の花よ。主人である私がいないからと言って、春を忘れないでおくれよ」)
と歌を詠み、梅の木とのお別れを惜しみました。
ところが、梅の木は、主が恋しくて、ある日、一晩で、太宰府天満宮に飛んできたのです。
これが、太宰府天満宮の「飛梅」伝説です。
さて、ここからが、明道小の「飛梅的伝説」です。
正門に、梅の木があります。
かなりの古木です。
実は、この梅の木は、校長が、教頭でこの学校に赴任した11年前に、一度だけ、実をたわわに付けたのです。
あの時は、職員で大騒動になりましたっけ。
だって、この梅の木が実を付けたのは、「初めて」のことでしたから。
それから、10年の年月が流れました。
事務室のマドンナ先生、ずっと、事務室を守ってきました。
昨年度、赴任した校長が、質問をしました。
「マドンナ先生、梅の木はあれ以来、実を付けましたか?」
「いいえ、校長先生、教頭先生が、ここを出られて以来、梅の木は、実を付けたことはありません。」
・・・・そうですか。(もう、寿命なのかな・・・。)
ところが、先日、マドンナ先生、大騒ぎ!
「校長先生!梅の木に実がなっています!」
「えー!!!!!!」
どこどこ。
その枝には、たくさん実っています。
大きな実ですよ。ほら!
いや、すごい!本当だ!!
どこそこに、目立たず、実がたくさん、実っていました。
マドンナ先生:「校長先生、この梅の木、校長先生が帰ってこられるのを待っていたんじゃないでしょうか?」
・・・・そうですね。実に不思議ですが。
太宰府天満宮の飛梅伝説もあることですし。
梅の木が、10年間、校長を待っていてくれた・・・信じられない話ですが、そうとしか思えませんね。
さて、今日の朝。
子ども達へ、コマーシャル。
「あのね、校長先生が教頭先生の時、10年前に実を付けたのですよ。この梅の木。」
「そしてね。校長先生が帰ってきて、今年、あれ以来、10年ぶりに、実を付けてくれたのですよ。
子ども「へー、すごいですね。校長先生。」
すごい、本当だ。校長先生、すごいことですね!
校長先生、梅の実どうするのですか?
ん、梅ジュースにしようかな??
続々と子ども達が気にして集まってきました。
どうしたんですか?校長先生。
あのね・・・梅の実がね・・・。
繰返される説明。
いやあ、不思議な話ですね。
みんなを巻き込んで、展開された、明道小、飛梅的伝説
嘘のような、「本当の」お話。
さだまさしの「飛梅」という曲が大好きな校長は、この明道小【飛梅「的」伝説】を、心から信じたいと思います。
だって、明道小、もってますから!
・・・いつもながら・・・さださんの♪「飛梅」♪「名曲」です。ぜひ、お聞き下さい。
by 校長